現在新築工事中の道南 七飯町の住宅。
その階段手すり材料は、札幌近辺で入手・制作依頼しました。
手すりの支柱は、鉄のFB(フラットバー)を使い、鉄工所に作ってもらいました。
まさに無骨な溶接跡をそのままに。
鉄の表面も製造過程で生じる酸化皮膜「黒皮」(クロカワ)のまま。
塗装では到底表現できない、このマットと艶の中間的でナチュラルな質感は最高です。
5種の形状、合計12ピースが一体となって手すりを支えます。
そして今回は、最重要部の手で握る手すり笠木は、タモの無垢材を使うことになりました。
先日、札幌市内の「木心庵」(きしんあん)へ行って、60ミリ角で長さ3.8メートルと2.0メートルのタモ材を運良く見つけて押さえました。現在、加工されるのを待っています。
鉄の黒皮の支柱と、タモ無垢材ワンピース笠木の手すり。
現場で組み立てられるのは、来年1月下旬になる見込みです。