道東 中標津の家が完成しました。
屋根はアズキ色の板金葺き。
北海道の古い木造建築の屋根に多く使われてきた赤系の色。
北海道大学に保存されている札幌農学校第二農場の建築群も赤い板金屋根です。

外壁板と垂木破風などの屋根廻り材は、中標津町内の地元製材屋さんで挽いてもらった北海道産のカラマツ無垢板のラフ材をそのまま使いました。
無塗装のままのラフ材の素朴で野趣な雰囲気は、北海道の風土によく合うと思う。

昔はきっとこんなふうに、製材挽き放しの板をそのまま何もしないで張っていた家が多かったはず。
挽き割ったばかりのカラマツ板の赤みのある鮮やかな色味は一年目がピークで、年々色褪せていって数年後には自然なグレー、この家の隣に生えている2本のカラマツの幹のようになっていく。

無為自然、泰然自若。
自然物の経年変化をあるがままにゆったりと受け入れる心持ち。それが真の豊かさ真の安らぎにつながる。
室内へ入ってみます。

玄関とLDKを隔てている、昭和レトロガラスを使った木枠引き違い戸。
不正形な六角形が自由に連続していく、有機的な紋様の型板ガラスです。

玄関の引戸を開けて入るとすぐに見える、四方差し梁とトドマツ大黒柱・階段吹き抜け・薪ストーブ。
凛とした白い漆喰塗り壁と黒い薪ストーブ廻りと、温かみのある優しげな木々とが織り成す絶妙な空間。

床板はカラマツ無垢板フローリングを張り、高い傾斜天井にはトドマツ無垢の小割り板を目透かし打ち。
北海道産の木材をふんだんに使った、地産地消の純朴な家となりました。

この家はコンパクトな薪ストーブ、ノルウェーのヨツール F200を導入しています。見たままのシンプルでクラシカルの質実なつくり。この家に相応しい。
炊き方レクチャー、火入れ式は、前日に執り行っていただきました。





玄関ポーチ土間のレンガ敷きを残してお引き渡し。
温かくなったら、庭づくり菜園づくりも始まる。



































































































