真狩の新築住宅工事が進んでいます。
この家は、特殊金物で柱と梁を接合させる「金物工法」になります。
昔ながらの在来工法は、柱梁を切ったり穴あけして仕口や継手の加工をするので木材断面欠損が多くなる。
一方、金物工法は仕口・継手を特殊金物に置き換えることで木部の切り欠き量を減らせるため、構造耐力を向上させると言われている。

一般的には金物工法の場合、プレカット工場で木材加工・金物セッティングされることがほとんど。
でも、この家を手がける「壮匠建設」(そうしょうけんせつ)は、大工さんが金物工法の墨付けと刻みと金物の設置を行っています。
大工の真髄である墨付け刻みを他者に任せず、木造建築の全体を把握し自ら手がけ、責任を持つこと。
その意味と営みを後継者へ伝えていくために続けている、今の時代では稀有な方達です。

登り梁のための特殊接合金物の位置を、原寸図で示してくれる加藤棟梁。
壮匠建設の棟梁でもあり社長でもあります。

通称「ホゾパイプ」と呼ばれる柱の接合金物や、梁の断面寸法や角度と必要耐力によって数種類の接合金物を選択して配置していく。

それから何日か経って、現場では墨付け刻まれた柱と梁が組み上げられ、本日、母家の棟が上がりました。上棟です。

骨太にしっかりとした木組みの構造美。
来週以降、別棟も組み上げられていきます。































































































