江戸時代に作られた古伊万里の器。
染付や白磁のモノが多い中、器全体が呉須(酸化コバルト)に染まった「瑠璃釉」(るりゆう)というモノも。
以前から持っていた直径15センチ程の中鉢。
口縁の歪みが愛嬌あり、瑠璃釉のムラ、見込みにある細かい無数の傷も味わい深い。
底は厚さがあって重さを感じる。
高台のつくりが丁寧で、裏面にも釉薬がしっかりとかけられています。
江戸時代中期(1680〜1780年頃)に焼かれたモノらしい。
そして最近手に入れた、分銅型のくびれがある豆皿、5客。
自然にできた細かい傷が物語る長い年月です。
この組み合わせに、白い食べ物を盛り付けたら美味しそうです。
真っ先に思い浮かんだ、今が旬のヒラメの刺身。
北海道はヒラメの漁獲が日本で一番多いらしくて、スーパーでよく見かけます。
この時期の「寒ヒラメ」は、脂が適度にのってほんのりと甘く、身が引き締まって歯応えよく、本当に美味しい。
しかも、白く透いた身で見た目も上品です。
こんな風に、少し厚めに切るのがベスト。
あいにく昼食なので残念ですが、ここに日本酒があれば尚よし。
さて、その次にカボチャの煮付けも瑠璃釉の器に盛ってみました。
橙色と藍色なので、ちょうど補色の関係。
カボチャがより美味しそうに見える気がする。
夏に収穫されるカボチャ。貯蔵して甘みの増すこの時期が食べ頃です。
急に厳しい寒さになってしまい、札幌市内は外出自粛要請の折でもあり、
私事では、事務所に籠って延々と図面を描かなければならない事情もあり、
こんなささやかな気晴らしを見つけながら過ごす師走です。