
ベルガモット満開の夏庭
ー 円山の西にある庭 2022 夏 ー
湿りがちの天気が多い夏の中、ベルガモット(モナルダ)だけは見事な花盛りです。低い気温の影響で、ホワイトベルガモットに少しピンクが差しているのは一興。黄色い鞠状の花はサントリーナで、今までで一番多く咲きました。
湿りがちの天気が多い夏の中、ベルガモット(モナルダ)だけは見事な花盛りです。低い気温の影響で、ホワイトベルガモットに少しピンクが差しているのは一興。黄色い鞠状の花はサントリーナで、今までで一番多く咲きました。
7月上旬、ハーブとグラスの沸き立つような元気な蒼々と葉で満たされ、草いきれしそうな夏の庭。ハーブのタイム、サントリーナ、ラムズイヤー、カモミールなどが開花してだんだん賑やかになってきました。花盛りはもうすぐ。
4シーズン目を迎えたハーブとグラスがメインの庭を見せていただきました。オーナー自らの手による土づくりから始まり、江別特有の粘性土を改良しつつ、ハーブやススキ・フウチソウ・アナベルなどが元気に生長する環境となっていました。
暮らし始めて5年が経ち、オーナー自ら土づくりから始めて丹精込めて育てている樹々や草花がよい感じに。2階のリビングダイニング窓前に植えられた夏椿がこの庭のシンボルツリーとしてあり、ハーブとアナベル・アジサイがメインに植栽されている。
晩秋〜初雪の降った11月下旬、透明感があって軽やかな立ち姿になったハーブやオーナメンタルグラス、柔らかい秋の陽射しに輝くチカラシバやススキの穂、そこに初々しい小雪が静かにゆっくりと積もっていく様子です。
明るい時間が一番長い夏至の頃、エゾハルゼミの蝉時雨(せみしぐれ)の中、パーゴラに絡んで咲くピンクのイングリッシュローズと白い野バラ・野草・ハーブ・樹々の葉と花が清々しくて、いつまでも眺めていられます。
このハーブとグラスのプレーリーガーデン(メドウガーデン)を気に入ってくれたのか、訪問者が増えてきました。あまり手を加えない作り込まない自然な雰囲気がよいのでしょうか、人も猫も鳥も虫も憩える庭に。
ワイルドベルガモットが花の主役を射止め、オーナメンタルグラス(イネ科の草)の株が順調に育ってよい脇役に。イメージしていた、こじんまりとよい密度感のハーブとグラスの草原の庭(野原の庭)に近づいています。
庭の土を全面的に更新したシーズン。タネから育てたススキや、株分けしたフウチソウ・チカラシバなどのグラス(イネ科の草)の株を要所に植えて、ハーブとグラスの野趣で素朴なガーデン、小さい草原・野原のような庭に。
それぞれしっかりと根付いたススキやチカラシバは秋になり穂を伸ばす。秋はグラスのシーズンと言ってもよいでしょう。グラスの銀穂は乾いた風に気持ちよさそうに揺れなびき、朝陽夕陽の温かみのある光を集めて輝く。
深く降り積もった雪もすっかり融けた早春の庭で、真っ先に咲くフクジュソウ・フキ・エゾエンゴサク。初夏のバラ、真夏のハーブの花々。北海道の短いガーデンシーズンは、草木が競うように次から次へと咲いていきます。
庭づくりに時間を割けなかったシーズン。手を入れないで放任してみると、庭全体としての見栄えは奔放過ぎてメリハリの無い感じになりましたが、個々の草花は変わらず活き活き。自然な成り行きでもよい庭であるように。
本格的な植え込みをして2年。草木の花つき実つきがよく、それに引き寄せられた虫もたくさん集まってきて、生命感ある賑やかさも出てきました。こんなにも早く、庭としての見応えを得られるとは思ってもいませんでした。
短い北海道の夏。その短さ故に、草木が眩しいほどに凝縮した蒼さ。花の見頃は次々と移り変わっていくので、見逃さないように毎朝欠かさず観察するようになりました。花が咲く前のハーブの葉のいくつかを収穫。自家製が一番です。
花よりも、実と種の方が面白味があるかもしれません。ヤマボウシやタデや野バラのそれぞれ特徴ある赤い実、フウロソウとカタバミの種飛ばしなど。葉も実もあるのに、雪が降ってきてしまう晩秋初冬の慌ただしさです。
前年から始まった庭づくり。植え込みが本格化し、ハーブの種類を増やしていきました。実際に庭に植えて育ててみることで、それぞれの生長・順応具合や雰囲気を確認していきます。前年に植えてあった草木の生長は楽しめました。
石積みに根付き増えたワイルドストロベリーが、よく香る小粒な苺をたくさん実らせたので収穫してイチゴジャムに。ハーブは初々しい花を咲かせ、爽やかなハーブガーデンとなりました。カタバミやフウロソウなどの野草も地味に元気。
敷地内の土の中から出てきたサビ石を残らず積んだり敷き並べる根気の作業もようやく終わり、続いて、小石を取り除いて堅い粘土を砕き、腐葉土堆肥をすき込む土づくりも春先に完了させました。本格的な草木の植え込みの始まり。
札幌市内の住宅密集地の中、L字型の家に囲まれるようにあるこの庭の緑は、ひときわ潤いを感じさせます。道際に植えられたヤマボウシは道行く人たちの目も楽しませ、2階の窓を覆うようにあるナツツバキは家での暮らしに落ち着きと和みをもたらします。
川辺の遊歩道につながっているこの庭は、川の土手の草原のような緑と一体になって広がり感があります。この川辺に生きる草木、虫や魚や鳥などの生き物全てとの関わりが、人も家も優しく豊かに育んでいくことでしょう。
庭を一望できる縁側(ウッドデッキ)を囲むように建つ平屋。この縁側がこの家と庭の暮らしの中心です。平屋であることが庭との一体感を強め、敷地の西側の緑の土手があることで、広がりと共に落ち着きももたらしている。
道路に面した約9坪はオープンガーデン、家の裏側の約12坪は実りのよい菜園。どちらも土づくりから丹精込めて作りあげ、年ごとにその恩恵と変化を楽しんでいる様子。大都市札幌の高密住宅地60坪の土地に、人と家と庭の理想的な関係が築かれています。