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2024年1月15日



北海道産の広葉樹フローリング

北海道産の広葉樹、ナラ・タモ・ニレ・セン・クリ・マカバ・シラカバの床板(フローリング)。
これから始まる新築の住宅設計で選択肢に入れて使っていきます。


北海道産広葉樹フローリングの現物見本カットサンプル

現物のカットサンプルを見ながら、樹種の特徴やストック量の確認、制作現場の現状などをお聞きしました。こんな辣腕マネージャー的な方に久しぶりにお会いしたような気がします。


北海道産広葉樹フローリング ナラ・セン・ニレ・マカバ・タモ・クリ

7種の広葉樹フローリングを机上に並べてみた。
右からナラ、セン、ニレ、シラカバとマカバ、タモ、クリ。


北海道産ナラの無垢フローリング

「ナラ」
どんぐりが実る樹の代表ミズナラです。フローリングとしては最もポピュラー。
落ち着いた色味に杢目と斑(ふ)が入り混じって深みのある雰囲気を醸し出している。
人気があるので生産が追いつかないこともよくあるらしい。


北海道産センの無垢フローリング

「セン」
円山周辺にも多く自生していて、ハリギリという樹名です。幹に棘(針)があり、桐に似て真っ直ぐ立ち大きな葉を茂らせるので。
杢目の感じはケヤキに似ている。白っぽい(淡灰色)ケヤキのようです。
明るめの室内にしたいなら、センのクリア塗装か無塗装が一番よいかも。


北海道産ニレの無垢フローリング

「ニレ」
北海道ではハルニレ、オヒョウ、ノニレなど街や公園や野山で一番見かけるような気がする樹。
エルムと訳されてシンボリックに用いられたりして親しまれている。
こちらもケヤキによく似た雰囲気の杢目。センより淡く赤褐色がかっていて芯部はそれが濃い。
タモ材にも似ているとして赤ダモという別名もあるけれど、私はケヤキの方が近いと思います。


北海道産シラカバとマカバの無垢フローリング

上「シラカバ」で下「マカバ」
同じカバノキ科でよく似ている。どちらも他の広葉樹とは一線を画す雰囲気で白っぽくてキメ細やかな木肌感がある。同じ散孔材のサクラ・ミズメザクラとかシナとかイタヤカエデに近いです。
芯に近い部分は赤味が強くて、辺部の白っぽさと差がある。


北海道産タモの無垢フローリング

「タモ」
樹としては大木になるヤチダモです。タモの建築造作材や家具材としてもよく使われています。
いわゆる環孔材で道管が太くて濃く見え、それがハッキリした杢目として表れてくる。かつ、真っ直ぐ育つ樹なのでクセのない素直な杢目の板が多い。
それで人によく選ばれるのかもしれない。


北海道産クリの無垢フローリング

「クリ」
北海道では道南地方限定で伐り出されるが今はもう産出量が少ないらしい。
かつての縄文文化は、食料としてクリの実、建築用材生活用材としてクリの木、と共にあったという。
タンニンを多く含み腐りにくい木材で、近代でも鉄道の枕木や住宅の土台として使われた。
淡い黄褐色で渋みのある雰囲気。年を経ると黒みがかった飴色に変化するのも、タンニン量が影響していると思う。


それぞれに違った魅力のある北海道産の広葉樹の無垢の床板。
ただ、もはや希少な広葉樹ですから、生産量や在庫はその都度確認が必要になると思います。
それから、同じモノでも入手する相手や経路によって、値段が大きく変わりますから要注意です。

植林もされて蓄材量生産量が安定しているトドマツ・カラマツ・道南スギの北海道産針葉樹もあり、その程よい柔らかな足触りと温かみも魅力的です。
使い心地とともに使う意義についても建主さんと悩んで選び、よりよい家づくりとなるように。