今年の3月末に予定していた飛騨高山ショートステイ。諸事情あり、10月末になりました。
天気もよく、GoToトラベルキャンペーンもあってか、日曜日はかなり混雑していました。

混雑していても、ちょっと前と違うのは、外国からの観光客が激減していること。実際、見当たりません。
それは京都をはじめ、日本各地の観光地とも同じ状況なのでしょう。

お馴染みのさるぼぼ。
相変わらず真っ赤です。

5年前から宮川朝市に出店している「たこやきさごう」。
朝市つながりの、飛騨高山産のネギと能登輪島産のタコをネタにした美味しいタコ焼きです。
どうやら宮川と輪島の朝市は、由緒ある日本三大朝市らしい。(もう一つは勝浦)

タコ焼きも賑わっていましたが、その隣のクッキーカップのエスプレッソ屋さんも。

昔ながらの店もありますが、新しい趣向の店も出てきている。
私はよそ者でたまに覗いてみることしかできませんが、活力のある方々に朝市を盛り上げてもらえたら嬉しいです。

宮川のヤナで手つかみ取りしたモノらしい、鮎の炭火焼き。
今季最終モノということで、思わず買い求めてしまいました。
もちろん、こちらも美味しかったです。
宮川朝市を離れて、上ニ之町上三之町など町古い町並みを歩いてみました。


町屋の軒先に吊るされた干し柿。

ふっくらツルリとしていますから、まだ吊るされて間もないようです。
香ばしさ漂う、手焼き煎餅屋さん。

これも、焼きたてを1枚買い求めました。
宮川の水を引いた水路と眩しい黄色の菊。

午後にお土産の買い足しをするつもりで、宮川朝市通りに戻ってみると、
もうほとんどの店が閉められていて人気も無い。
でも、思わぬモノに出会しました。

宮川朝市通りに蔵がある秋の高山祭、八幡祭の屋台のひとつ「行神台」(ぎょうじんたい)の蔵が開けられていました。
今年は春の山王祭も秋の八幡祭も行われなかったようなので、この時期に点検・メンテナンスがなされているようです。

屋台の中段に巻かれる、緋羅紗(ひらしゃ)の赤い幕。
ゴザの上で広げられて、黒い小石か炭のようなモノを表面に滑らせて埃取り?をされていました。

その赤い幕の上に飾り付けられる板瓔珞(いたようらく)。
三弁の花か葉を形どった金彩円盤を、数珠繋ぎされた水色のガラス玉が縁取っています。

秋の風になびく、瓔珞に吊るされた白い毛房。

この瓔珞の形は、屋台の名の「行」の字を崩したもののようです。
偶然見ることのできた屋台とその飾り。気持ち華やぎました。
この後もいろいろと、飛騨高山を凝縮体験できたショートステイです。