6月に入り、北海道札幌市の円山周辺も暑い日が多くなってきました。
例年この時期は、室内の見た目を少し涼しくしようと、夏仕様のちょっとした模様替えをしています。
![デンマークヴィンテージ家具のペーパーナイフチェアの一人掛け ローズウッドフレームにブルーファブリックシート](img/photo/blog/2019-6-19/blog19-619-summerinterior02.jpg)
暖色(赤系)だったイージーチェアのファブリックシートを、清涼感のあるブルーに取り替え。
この椅子のフレームの木は、1950〜60年代にデンマークで作られた家具によく使われていたローズウッド。
ネロリドールというバラのような香りの成分を持ち、堅い材質で、濃赤茶色の木地に黒っぽくて品格ある美しい杢目の稀少木材。
東南アジア産の紫檀(したん)とか、北海道に自生しているマメ科のエンジュ(槐)に近い樹です。
そのローズウッドフレームの濃茶色に、青はよく栄えます。
![デンマークビンテージのペーパーナイフチェアの一人掛け ローズウッドにレッドボーダーのファブリックシート](img/photo/blog/2019-6-19/blog19-619-summerinterior03.jpg)
この赤系のボーダー柄のファブリックシートももちろんよいのですが、夏はやっぱり青系に。
![古伊万里の八角鉢 波に千鳥](img/photo/blog/2019-6-19/blog19-619-summerinterior01.jpg)
イージーチェアの横のサイドテーブルには、古伊万里の染付鉢を置いてみました。
波間を軽やかに舞い飛んでいる千鳥(ちどり)の、何とも涼しげな図柄。
大波小波荒波を乗り越えて生きる千鳥のように、世間を渡る家族家庭がいつも健康安全円満であれ、との願いが込められています。
また、千鳥=千取り(なんでも叶う)という語呂の縁起よさもあって、好まれて描かれていたようです。
いずれも白い磁器にコバルト染料の発色で青い絵柄となる古伊万里の染付の器は、夏向きの器かな。
![折笠 折り紙のような深いプリーツシェード フロアライト用シェード](img/photo/blog/2019-6-19/blog19-619-summerinterior07.jpg)
フロアライトのシェードも替えてみました。
繊細で浅めのプリーツのシェードをつけていましたが、深いプリーツで立体的な折り紙のようなシェードに。
灯していない日中も、ドライでキリッとした白い折笠のような感じです。
![折り紙のような深いプリーツシェードに明かりが灯る フロアランプのシェードの明かり](img/photo/blog/2019-6-19/blog19-619-summerinterior04.jpg)
夕暮れ時に灯せば、折りの山と谷の深い陰影と折筋立ちが、温かみのある明かりによい具合にボカされて、これもまた美しい。
![折り目の深いプリーツシェード フロアライトのプリーツシェード](img/photo/blog/2019-6-19/blog19-619-summerinterior05.jpg)
北欧スウェーデンの1960年代のヴィンテージ フロアランプ。
真鍮のネックシャフト、チークの無垢材の滑らかなテーパーポールと、それを支える円台座。
このシンプルで質実なスタンドにつけているので、より一層、シェードのよさが引き立っている気がします。
![北欧の風呂ライトの繊細なプリーツシェードと窓の雪景色](img/photo/blog/2019-6-19/blog19-619-summerinterior06.jpg)
この繊細で不規則なヒダ(浅いプリーツ)のシェードの優しい明かりも好み。
こんな静かな雪景色の時には、そっと寄り添ってくれるランプシェードの明かりです。
ちなみに、どちらのシェードも日本製。
今年の夏は、こんなちょっとした模様替えをした室内で過ごしてみます。