家と草木のアトリエhausgras

家と草木のアトリエhausgrasのブログ

2020年7月7日



湯種食パンと生食パン


自宅での週末ベーカリー、まだ続いています。
今は食パン(ホワイトブレッド)づくりをあれこれ試しています。


私はアルタイト製の1.5斤食パン型を使うことにしたので、12センチ×12センチ×18センチの角食パンが出来ます。
それを食べやすいように1.8〜2.4センチ厚にスライスすると、8〜10枚。つまり、数日分あるわけです。
通常のストレート法で焼くと、焼きたては風味豊かで柔らかく美味しいのですが、翌日はかなり食感が変わってしまう。
それを残念に思っていたところ、最近、ひと手間加えることで改善させられると知りました。
「中種」(なかだね)という発酵時間を長めにしたパン生地を別に用意しておいて、本コネ生地に混ぜ合わせてコネあげる。
そうすると、発酵の質が上がり、良質のグルテン膜もでき、食感が柔らかくて日持ちするパンになるらしい。


「湯種」(ゆだね)という種類の中種を使って、試しに作ってみました。
小麦粉に湯(熱湯)を加えてコネると、デンプン成分が糊のようになって糊化(α化)します。
それがモチモチ感を生み、食感の日持ちもよくなるのだそう。
湯種のイメージは、小麦の「餅」です。

湯種の材料として、
北海道産強力粉(キタノカオリ・春よ恋・きたほなみブレンド)120g
沸騰したての湯 140g
これを前日に仕込んで12時間冷蔵庫で長時間低温発酵させておきます。

本生地の材料として、
北海道産強力粉(キタノカオリ・春よ恋・きたほなみブレンド)280g
35℃くらいの水 180g
インスタントドライイースト 6.0g
塩 7.0g
砂糖 20g
無塩バター 30g

本生地に湯種生地を混ぜ合わせてコネ上げたら、1次発酵を35℃で45分。
生地を3分割して、15分のベンチタイムを挟む。
ロール成形して食パン型に入れ、2次発酵を35℃で45分。
焼成は、180℃で30分。

1.5斤の食パン型と焼き上がった食パン

焼き上がった1.5斤の湯種食パンです。

焼き上がった湯種食パンを型から外す

粗熱がとれる前ですが、焼き立ての断面が見てみたくて切ってみる。

焼き上がったばかりの湯種食パンの断面

なかなかの焼き上がり。
食べてみると、しっとりモチモチ感がすごくあります。
食感は少しづつ変わっていきましたが、この2日後の朝も美味しくいただけました。
このレシピは風味のクセも少なくプレーンな感じで、毎朝食べても食べ飽きしなさそう。



そして次に作ってみたのが、現在も日本中を席巻している、高級食パンと言われている生クリームがたっぷり入った「生食パン」。

全て材料をいっぺんに混ぜて作るストレート法で、
1.5斤分の材料は、
北海道産の強力粉(キタノカオリ・春よ恋・きたほなみの三種ブレンド)230g
北海道産の最強力粉(ゆめちから)150g
生クリーム 120g
蜂蜜 45g
牛乳 120g
35℃の水 75g
インスタントドライイースト 5.0g
塩 6.0g
砂糖 15g
無塩バター 30g

油脂分が多いのでかなりベトつく生地で厄介ですが、なんとかコネ上げたら、1次発酵を35℃で45分。

1次発酵後に2倍の大きさになった生食パン生地

2倍に膨らんだパン生地。
その後、生地を3分割して15分のベンチタイムを取ります。

食パン型に入るようロール成形して、内側面にバターを刷毛塗りした食パン型に入れ、2次発酵を35℃で45分。

ロール成形されて1.5斤食パン型に納まる生食パン生地

生地を3分割して、15分のベンチタイムを挟む。
ロール成形して食パン型に入れ、2次発酵を35℃で45分。

2次発酵後の生食パンの生地

食パン型の8割くらいまで膨らんだパン生地。

食パン型に蓋をして、180℃に予熱しておいたオーブンで、180℃で30分間焼きます。

石窯ドームのオーブンで焼く生食パン


焼き上がったばかりの1.5斤の自家製生食パン

焼き上がって型から外したばかりの生食パン。

焼き上がったばかりの自家製の生食パン・自家製の高級食パン

はちみつの上品でコクのある甘みと生クリームの深い風味とコクも加わった豊潤さ。
そして、よりもっちりしっとりとしていながら口どけも程よい。

でも、リッチ感が溢れ過ぎているので、たまにでよいかな。