7月に入って気温も高めの日が続くと、札幌円山の庭のハーブが次々と花を咲かせ始めます。

7月の上旬。
少し引いて眺めると、まだ蒼々として葉の緑でいっぱい。
ラムズイヤーの塔に赤紫色の小花が咲いているのが見えるのみです。

アナベルの花房がだんだん大きくなり始めました。
まだ蒼いのですが、7月下旬には白く変化していきます。

草いきれしそうな、ひときわ蒼い繁みのスペアミント。

このスペアミントを少し間引いて、古伊万里の染付で網目模様(網手文)の壺に活けてみました。
抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)を入れておく茶壺だった様ですから、濃い緑の葉つながりということで。
刈りたてのミントは香りも強くて、室内にもその清涼な香りが漂います。
7月中旬になると、ハーブの勢いが一層増してきます。

少し前までは黄葉の黄金フウチソウだけが目立っていましたが、今は他の草が優って埋もれ気味です。

フウチソウを圧倒しつつあるハート型三つ葉のカタバミとコモンタイム。

今シーズン、再び植えてみたロシアンセージ。
スッと線的で高さがあり、一見、その後ろで枝垂れる細葉のチカラシバの穂であるかのように、他とも一体化して見えますし、
ちょっとモサっとした厚みのあるラムズイヤーとも相性がよさそうです。

この澄んだ青と涼しげな姿。
夏の庭には欠かせない草花のひとつになりそう。

そのロシアンセージとメドウセージの青花の組み合わせもよいです。
メドウセージも増やしたい。
赤レンガ積み壁をバックにした、ハーブの花あれこれ。

5月にポット苗で植えたディル。
もう高さ1メートル超になって花序も大きく広がり、黄色い小花を無数に咲かせています。

赤レンガ積み壁に這い上がるタイム。
タイムも花盛りで、緑一色だったところに薄紫の点がどんどん広がっていきます。
そして、タイムの繁みの所々で、真っ赤なワイルドストロベリーの実を見つけるのも楽しい。


手前から、サントリナの黄花、タイムの薄紫花、カモミールの白と黄の花、ヒソップの濃青の花、そして赤レンガ壁。
いろんな小花がまぶした様に繋がって広がっていく。それがよい感じなのです。
同じ場所に立ち、その反対側を見ると、

サントリナ ローマンカモミール コモンタイム ラムズイヤー アルテミシア ディル。
シルバーリーフのハーブのフィールドは、花が咲いてもやっぱり爽やかな感じがします。

7月上旬のサントリナ開花途中。外側から少しずつ小さい小花が開いていく。
そして7月中旬。半球型に黄色い粉をまぶしたような、愛嬌のある形に。

今シーズンはサントリナの花がたくさん咲きました。

7月中旬を過ぎて、アナベルの花房が白くなってきました。
そして、ベルガモット(モナルダ)も花を咲かせ始めて。
もうすぐ、ハーブの花で百花繚乱の7月下旬を迎えます。