今年の5月に完成お引き渡しを済ませた、俱知安の田園の家。
風雨で窓周りにトラブルが出たと連絡があったので、工務店さんと訪問しました。
原因がすぐに分かり、その場で補修して解決できたのでよかったです。
その補修をしている間に、暮らし始めて数ヶ月の家の様子を少しだけ撮影させていただきました。

玄関の靴収納棚の上が飾り棚に。
半円形の藤蔓編み籠に、ドライフラワーが盛られていました。
自家製のヒマワリ・ワレモコウ・セリ科のノラニンジンかな。

真鍮ブラケットと乳白ガラスシェードのウォールランプ、引戸に嵌め込まれたレトロな柄のガラス、
それに、写っていないけれども玄関土間のレンガ敷きも相まって、素材調和のあるよい雰囲気です。
新しい家なのに、懐かしく親しみある感じがそこかしこに。

リビングルームの白い石膏塗り壁にも、ドライフラワーが掛けられていました。

自家栽培したヒマワリと敷地内に自生していたススキの穂をメインに据えたアレンジです。
トゲトゲとしたシルバーリーフは「グレビレア アイバンホー」。
黒っぽい密生した葉の「リューカデンドロン ファイヤーフラッシュ」。
平たいムギの穂のような「ワイルドオーツ」。
裏が鮮やかなオレンジのシルバーリーフは「グレビレア バイレヤナ」。
壺のような実殻の「ユーカリ トランペット」。

玄関ポーチに敷き並べられたレンガ。
これもオーナー夫妻のセルフビルドで、味のあるカラーとカケラ(欠片)のアレンジで仕上がっています。
この日は午後にもう一軒、3年半前に完成お引き渡しをした、
札幌市の川辺の遊歩道の家に寄っていきました。
ひと月前から、玄関ポーチにレンガタイルを敷き貼るセルフビルドをされていて、
その作業が完了したという連絡があり、施工道具を引き揚げがてら確認させてもらいました。

2枚組みのヘリンボーンのようなパターン(ダブルヘリンボーン)に決めて、貼り始め。
用意されたのが均一な赤レンガタイル。
こういうレンガの場合、貼り方・仕上げ具合で印象が大きく変わります。

1坪ほどの正方形(1.7メートル×1.7メートル)の玄関ポーチ床。
ご夫妻での共同作業です。

完成したダブルヘリンボーンのレンガタイルの玄関ポーチ。
通常のヘリンボーンだと、方向性が強調されカチッとし過ぎでクドイ感じになってしまいますが、
この方がそれらが曖昧になり、この場この家の雰囲気に合っています。

モルタルの拭き取りをしていない所があって、ちょっと気にされていましたが、
作業中の気持ちが分かるような、おおらかで微笑ましい跡ではないでしょうか。
綺麗過ぎる出来栄えより、古いレンガっぽくも見えるし、このままで感じよいと思います。
さて、秋が深まりつつある北海道ですが、札幌円山でも恒例の雪虫(ゆきむし)の舞いが盛んです。
10月下旬に入ったばかりの朝の庭でのシーンを撮って動画アップしました。
チカラシバとイトススキの穂が朝の陽射しで輝き、黄葉したカツラも黄金色に。
そんな秋の庭の周りで、まさに粉雪のように無数の雪虫が飛び交っています。
この辺の山の森や沢筋には、雪虫が行き来するトドマツもモクセイ科のヤチダモも、普通に自生していますから。
今週前半は天気が安定して、気温も比較的温かさそうな北海道。
各地で見頃の紅葉巡りをするには最高です。