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2021年9月8日



北海道産カラマツ板張りの外壁


札幌市豊平区の角地の家の新築工事進行中です。

外壁に北海道産のカラマツ板が張られました。


北海道産カラマツ板張り外壁の小住宅 無塗装 下見板張り鎧張り突き付け縦張り

南西方向からの様子。
2階部分は、先に張った板の上に少し被せて横張りとする「下見板張り」です。

カラマツ板張りの外壁 下見板張り 木毛セメント板をガレージ天井に貼る

鎧(よろい)の意匠に似ているので「鎧張り」とも呼ばれます。

カーポートの天井は、準不燃材の「木毛セメント板」張りました。

木毛セメント板を住宅に使う

木毛セメント板は、細長いリボン状に木材を削り出し、セメントペーストで圧縮成型した面材で、
ヨーロッパでは100年以上前から使われてきた実績のある素材。
一般的に塗り壁の下地材として使われることが多いのですが、この家のカラマツのラフ材外壁板とは相性よく、このまま表しで。


カラマツ板の突き付け縦張り外壁と天井 無塗装で製材ラフ材

1階部分の外壁はシンプル至極、カラマツ板を縦に突き付けで張りました。

カラマツ板の突き付け縦張り外壁 無塗装

こう張った板壁は、マッシブ感がでます。
1枚1枚張っているのですが、フラットで一体的に見えて重厚さを感じるのではないかと。
製材所帯鋸挽き放しのままのラフでかつザラザラとした質感も相乗効果になっている。


北海道産カラマツ板張り外壁の小住宅 無塗装の外壁板張り

現状、カラマツ特有の赤みのある明るい木地色で、とても爽やかで健康的な雰囲気。
今の街場では、ほとんど見ない無塗装の板張りの家ですが、通りを行き交う多くの人たちにも、よい印象を持ってもらえそうです。

この無塗装の外壁板は、数年後には退色してライトグレーになっていきます。
日当たり具合や雨雪のかかり具合で、色ムラなどは出てしまうでしょうけれども、そういうことも見守っていきましょうと。

この家に暮らすご家族と共に、ゆっくりとなすがままに歳を重ねてゆく。
自然な変化を受け入れる気持ちでいられれば、どんなに気楽で豊かな暮らしとなることでしょう。