10月中旬頃から11月中旬頃にかけて、庭の草木が枯れていく様が気に入っています。
それでは、10月中旬から。

ヤマボウシの果実が真っ赤に熟していきます。
今シーズンは花をたくさんつけて咲かせたので、果実も鈴なり。
ヤマボウシの花咲かせていた頃

この頃は穂の勢いがよくて、陽の光を溜めるように輝くチカラシバ。

ススキの穂も天気がよいと開いてよい感じです。

ベルガモットは夏の花はもちろんのこと、秋もこの放射状(鞠状)の種嚢が造形よく楽しませてくれます。

この庭の株立ちカツラは今秋、初めて種子をつけました。雌株だったようです。
小さいバナナの房のような袋果(たいか)。この中に翼の付いた平たい種子が入っている。


11月上旬は朝晩の冷え込みが強まり、ヤマボウシとヤマブキの葉の紅葉黄葉が進んでいきます。

チカラシバの穂は風で乾いて軽くなっていく。
秋深まり、ようやく穂が開いてくるイトススキ。

今シーズンは冷え込む日がまとまらず、紅葉ピークを迎える前に枯れ葉となってしまったような。
11月中旬です。

株が大きくなり、感じのよい繁みとなったフウチソウの黄葉。

手前から、シルバーに枯れたタイムの花柄とブルーシルバーグリーンシルバーのサントリナとラムズイヤー。
黄葉するフウチソウと、種を落とし始めてさらに身軽になるチカラシバ。
綿毛がすっかり飛んでいってしまってスクッと立つススキと、褐色化したアナベルの花房。


イトススキの穂だけが、他より遅くピークを迎えて輝いている。

細葉でこんもりとした株になるイネ科のオーナメンタルグラスは、秋に穂が出てきてから本領発揮。
秋が深まり枯れていくほどに、その透明感と軽やかさが引き立っていく。
今シーズンもほとんど手を掛けず、奔放であるがままに。
そして、枯れても楽しめる庭となる。
少しずつ広めていって、いろんな所で楽しんでいただこう。