2023年3月31日にお引き渡しとなった、札幌市中央区の原始の森の家。
室内は完成したので撮影をさせていただきました。

2階フリールーム。大きな木製ガラス窓はトリプルガラスです。
この家は、どの居室からも森の景色が間近に。

壁付けの真鍮製ソケットに、琥珀色ガラスのエジソンランプの組み合わせ。

ダイニングの3連ペンダントライトは、富山高岡の真鍮鋳物製造の老舗「二上(FUTAGAMI)」のモノです。
外側は鋳肌のままで黒ムラ技法が施された渋くて素朴ながら深みのある風合い、一方、内側の仕上げは鍛金職人が1つ1つ金鎚で鎚目をつけている丁寧なハンドクラフト。
この家のオーナーが所有していた照明で、出来たばかりのこの空間にもしっくりと馴染んでいる。

真鍮鋳物(しんちゅういもの)なので、ずっしりと重さがあります。

キッチンからも森の樹々がよく見える。

キッチンカウンタートップはステンレス。立ち上がり壁には白いボーダータイルを貼っています。
収納部はタモ材に真鍮のハンドルの組み合わせ。

洗面カウンター廻りは、同じボーダータイルを立て目に貼って雰囲気を少しだけ変えている。

鉄丸鋼(まるこう)黒カワのままの階段手すり。
曲げたところの黒カワ(酸化皮膜)が剥げて少し錆が出ているのが、よい味わいになっている。

森と空へ導くように上へと伸びる、真っ直ぐ階段。

個室の窓の外も、森の樹々がすぐ傍です。

白い壁と同化する白塗りのスマートな木製ドア。
真鍮の台座付きドアノブが品よくアクセントになっている。

ガラスドアとガラスパーテーションで透けるバスルーム。
バスルームの窓からの明るい光と景色が、洗面脱衣室にも注がれて気持ちよい。

白いドアと真鍮ドアノブとカンヌキ錠とモールガラスが醸し出す、レトロ感。
とてもよい雰囲気の家になりました。