札幌市中央区の原始林に建つ家の新築工事が終盤に差し掛かっています。
来週あたりからは、室内壁と天井の左官塗り仕上げが始まるか。

この家の外壁板は、製材所の帯鋸挽き放しのラフな無垢板に墨色の落ち着いた塗装を施している。
樹々の樹皮のようでもあり、裏に広がる原始林に馴染んでいると思う。
「ラスティック(Rustic)」という言葉がある。
木の節や反りや小割れなどがある板、製材をしただけのザラっとしたラフな板が張られて、
素材本来の気取らない素朴で野趣な雰囲気が醸し出されていることだと思っている。

そんなラスティックな板とコンクリート打ち放しに囲まれた玄関ポーチ。
ポーチの奥は約2.7メートル角の開口となっていて、原始林の四季を鮮やかに見せてくれるはず。
今も、積もる雪が映えている。

室内の床には、節があるオーク(楢)の無垢フローリングを張っています。

いまだに無節のモノが好まれる傾向があるけれど、節があってもよいのなら、板が選り分けられることもなく、節を切り取るために板が短くなることもなく、無駄がない。

それに、節のある「あるがまま」の木を受け入れる、そういう大らかな心持ちで暮らす方が楽だし楽しい。
と、常々思っています。
この家の外壁板張りをクローズアップした動画をつくってみました。
あと1月余りで完成。実に楽しみです。