札幌市豊平区の角地の家が完成間近です。
北海道産のカラマツ無垢板無塗装のままの外壁。
カラマツ独特の赤みを帯びた、健康的で温かみのある明るさです。
![北海産カラマツ板無塗装の1階縦板突き付け張り2階下見板張りの外壁](img/photo/blog/2021-11-15/blog21-1115-corner_house02.jpg)
1階部分は、突き付けてフラットに張っただけのシンプルな縦板張り。
2階部分は、先に張った板の上に少し被せて横張りとする「下見板張り」。
鎧(よろい)の意匠に似ているので「鎧張り」とも呼ばれます。
無塗装の外壁板は、数年で紫外線によって退色して明るいグレーに変化していく。
それを承知して自然な経年変化を楽しんでいこうと。
![赤レンガ敷きと板張り玄関ドアの玄関ポーチ](img/photo/blog/2021-11-15/blog21-1115-corner_house03.jpg)
施主ご夫妻のセルフビルド(DIY)による玄関ポーチのレンガ敷きと板張りの玄関ドア。
そこに、ラワン合板に真鍮金物を散りばめた表札とインターホンプレート兼ポスト口の蓋が加わりました。
![ラワンベニヤと真鍮金物のインターホン表札プレート兼ポスト口の蓋](img/photo/blog/2021-11-15/blog21-1115-corner_house01.jpg)
この後、インターホンのすぐ左側に真鍮切り文字アルファベットの名字を付ける手はずで、この家の表札となります。
私の手加工による品なので、程よいラフさがあって製材挽き放しの外壁板やDIYのレンガ敷きと馴染む。
![黒皮鉄丸鋼の階段手すり](img/photo/blog/2021-11-15/blog21-1115-corner_house08.jpg)
階段の手すりは、いつものように鉄の黒皮素地のままで使っています。
![白磁のランプソケットと白熱ヴィンテージランプ](img/photo/blog/2021-11-15/blog21-1115-corner_house09.jpg)
階段の壁に取り付けた白磁のランプソケット。
白熱フィラメントのヴィンテージランプと組み合わせてレトロ感を出しましたが、もちろんLED電球に換えても。
![新築住宅のステンレスキッチンとバーカウンターのオープン棚下にグラスホルダー設置](img/photo/blog/2021-11-15/blog21-1115-corner_house05.jpg)
キッチンとダイニングを間仕切る収納棚は、半分がトールタイプで半分がカウンタータイプ。
配膳台として使ったり、時にはバーカウンターにもなります。
![新築住宅のバーカウンターワイングラスラック オープン棚に取り付けたグラスホルダー](img/photo/blog/2021-11-15/blog21-1115-corner_house04.jpg)
![北海道産材カラマツ集成材の大黒柱と四方差しの梁組み カラマツ無垢材フローリング 勾配天井はトドマツ小割り板の目透かし張り](img/photo/blog/2021-11-15/blog21-1115-corner_house10.jpg)
カラマツ材の大黒柱と四方差しの梁組みがシンボリックにある2階リビングダイニング。
床はカラマツ無垢材フローリングで、山型勾配天井はトドマツ小割り板の目透かし張り。
室内もふんだんに北海道産材を使って、できる限りの地産地消をしています。
ここでの暮らしの安心は、地元の産業や仕事の安定があってこそですから。
![和風レトロなガラスシェードのペンダントライトと鳥の子紙襖の押入れ](img/photo/blog/2021-11-15/blog21-1115-corner_house06.jpg)
リビングに隣接して設けた4.5畳程の畳室は、多目的に使えそう。
この通り日射も抜群なので、陽だまりの憩いスペースになりそうです。
また夜は、リビングと隔てる3本吊り引き込み戸で個室化し寝室として。
![新築住宅の畳室和室と鳥の子紙襖の押入れ](img/photo/blog/2021-11-15/blog21-1115-corner_house07.jpg)
実際に、内々の完成見学会では、来られた方々とともにここに座ってお話させていただきました。
32坪の敷地に建っているとは思えない程、2階は空間の広がり感があり、勾配天井の高さとのバランスが気持ちよく。
そして、素材感溢れる本当に感じのよい家に仕上がりました。