札幌市内の角地に新築する、一戸建て住宅の計画が進んでいます。
平面プランの方向性が決まったので、縮尺1/100のラフな模型を制作して、見ていただきました。
いつもの材料、スチレンボードを使った真っ白い模型です。
ラフ模型は、全体のプロポーション、空間のボリュームと相互のバランスをつかめれば充分。
無彩色でツルリとしていた方が、無駄な情報に邪魔されず、むしろ都合よいと思います。
やっぱり、立体的な表現物を目にすると、イメージがよりリアルになるようです。
この模型はお持ち帰りいただきましたから、何度でも見てくださることでしょう。
メインの道路側から見ると、こじんまりとしていますが、
壁の出入りと1階屋根2階屋根の入り組みが絡んで面白い。
でもこれは意図的でない、ごく自然な意匠です。
33坪程の角地に建つ家の模型を、その角から眺めて見る。
道行く人の目によく触れそうです。
この家を見た人の気持ちを和ませる質感と意匠にしましょう。
屋根を取り外してみると、2階リビングダイニングに組まれる柱と梁がシンボリックに見える。
その柱梁組みは、模型用の細い無垢ヒノキ材を用いて分かりやすく表現しています。
このラフ模型は、1階部分、2階部分、屋根とバラバラにできて、間仕切り壁も作り込んでありますから、
各室のボリューム感や窓の雰囲気などを確認することができます。
白いスチレンボードの模型では表現できない外壁板張りの仕様などは、手描きのラフスケッチで補足。
これから図面を描き進めながら、細部の仕様を詰めていきます。