5月下旬、支笏湖の美笛キャンプ場に行ってきました。
天気は穏やか、湖に近い場所も確保でき、カヌーが漕げてよかったです。
れいによってカヌーを漕いで美笛川の河口近くへ。
新緑をまとった恵庭岳が、大きくキリリと綺麗に見えました。
今回はアイアンのトライポッドを忘れてきてしまったので、流木を探して組んでランタンハンガーに。
これもなかなか味があって、雰囲気よいです。
このヴィンテージ感たっぷりのオイルランプは、真鍮製のDIETZのBOY(ディーツのボウイ)。
当時アメリカで流行っていた野外アイススケートで、携帯照明として使われていたいわゆる「スケーターズランタン」の初期のもの。
DIETZのSCOUTやSPORTが製造される前、1879~1908年の30年間製造されていたらしい。
120年以上前のモノですが、シンプルな作りなので、この先100年でも使い続けられそうです。
4〜5分芯のオイルランプは、夕食後のお酒を飲みながらまったりタイムにピッタリの明るさ。
今回もうひとつ使ったのが、1941年製造のヴィンテージガソリンランタン、コールマン243A。通称シルクハット。
242系ジュニアの廉価版として、1937~1942年の6年間だけ製造されていた希少機種です。
ちなみに、コールマンのベストセラーランタン200Aが1951年4月(初期はクリスマスランタン)から製造されます。
デフォルトではタンクがネイビーにペイントされているのですが、それを敢えて剥がして真鍮タンク素地をあらわに。
そのうえ独自のサンディングとエイジングを施して、渋みを加えたカスタムをしています。
ブルーイッシュブラックのシルクハット型ベンチレーターとのレトロなコーディネート。
そして、頂部ボールナットが追加された後期型の243Aはガラス製のサンシャイングローブがオリジナルの組み合わせなのですが、マイカグローブ(マイカチムニー)に取り換えています。
天然の雲母(マイカ)を通した明るさは、ガラスとはひと味違う優しく懐かしい雰囲気を醸し出す。
陽があるうちはカヌーと散歩、陽が暮れてきたらヴィンテージランタンを灯して、焚き火も楽しむ。
何をするわけでもない、大自然の中でゆっくりとした時間を過ごす贅沢。
初夏の支笏湖キャンプはやっぱり最高でした。