家と草木のアトリエhausgras

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2022年10月21日



パンと珈琲のこうばのドア


中標津のパンと珈琲のこうば。新店舗に移転して営業を始めてから1年半が経ちました。

タモの重厚な出入口ドア。
燻煙燻し(ローステッド)のみで塗装をせずに経過を見守っていましたが、
10月中旬にオスモのオイルステインで塗装をしたとオーナーからご連絡をいただきました。


中標津のパンと珈琲のこうばの飴色の出入口ホワイトアッシュ(タモ)の木製ドア


1年半の歳月、この店を訪れる多くの方々に開け閉めされ、カシワ・ミズナラ・トドマツの森に囲まれた湿度ある、かつ道東の寒暖差ある環境に晒された木製ドアですから、真新しいモノの場合とは違った塗り感が醸し出されています。早くも飴色の深みのある風合い。
周りの外壁に張った無塗装カラマツ無垢板が退色風化していく感じ、前の店舗開業から使い続けているグレーの枯れた木の看板との違い、酸化の進んだ真鍮製笠外灯との調和も趣きがある。

オーナーのパンと珈琲への真摯な思いと同じく、慈しんで育まれていくこの建築とこの場です。