家と草木のアトリエhausgras

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2020年2月11日



中標津の店舗兼住宅の模型


現在、設計が進んでいる、中標津の店舗兼用住宅の新築計画。
縮尺が50分の1(Scale 1/50)の大きめの模型を、スチレンボードと発泡スチロールを使って制作しました。

手描きのイメージスケッチはこちら → 中標津の店舗兼用住宅のスケッチ


店舗兼用住宅の模型を出隅エントランスから見る

室内の様子を知っていただくには、ある程度のボリュームが必要だと思っていますが、今回はちょっと大き過ぎたかも。
作るのに少し時間がかかりました。


1階は森に面して、パンの販売スペースとイートイン・カフェ席が並びます。

店舗兼用住宅の模型の桁行正面

1階平屋部分の屋根は、L字型かつ緩めの勾配で、軒が出て伸びやかに。
角がエントランスで、丁度よい広さと高さのポーチになっています。

2階建て部分は、シンプルな切妻屋根。

模型を俯瞰して見る

俯瞰(鳥瞰)して見ると、こんな感じです。



模型の1階イートイン・カフェ席を窓越しに見る

連続する窓越しに見える、イートイン・カフェのカウンター席とその奥のサービス厨房スペース。


店舗兼住宅の模型の1階客席を鳥瞰(俯瞰)する

1階の中央に配したサービス厨房は、出入りするお客さん・パン販売スペース・カウンター席・テーブル席を、くまなく見守れます。

来客スペースは、広さと繋がりと視界の抜け。
キッチン・サービススペースは、機能的な配置と合理的なコンパクトさ。

そしてここを、たった一人のスタッフでやり繰りすることもある。

オーナーさんの、シンプルではあるけれども強い気持ちを、しっかり反映させました。

店舗兼用住宅の模型の1かいと2階を分離してみる


この模型は、屋根が取れ、また1階部分と2階部分が分離できるように作ってあります。

模型で1階のサービス厨房と客席の関係を確かめてみる

それでは、一番、確かめてみたい所を。

森に面した連続する窓のある客席とサービス厨房の様子を模型で確認する

カシワとトドマツの森に面した、連続する大きな窓と客席の様子。
それをそっと見守る、サービス厨房からの眺め。



アプローチ方向から見る店舗兼住宅の模型

アプローチ・道路方向から見える妻手側正面。
窓が連続して開放的な長手側に対して、品よく小ぢんまりと慎ましい感じがします。
そして、勾配のある屋根とその軒の出がしっかりとある、何となく気持ちが落ち着く佇まい。

実際は、建設予定場所が道路地盤面より下がっているので、
この目線よりもう少し上から見つつ近づいていく感じになりますから、1階平屋部分の屋根がもっと強調され意識されるはず。
高い建物を見上げることになるより、ずっと印象がよいと思います。