札幌市の住宅地の角地の家の新築工事。
ウッドショックのあおりを受けて構造木材の入荷が遅れ、6月中旬から建方開始の予定が延期に。
おおよそ2ヶ月遅れとなりましたが、先週ようやく上棟しました。
![新築工事現場にて施主と大工の顔合わせ](img/photo/blog/2021-8-9/blog21-89-ch_tatekata01.jpg)
7月30日に現場に木材が搬入され、同時に大工さんも現場入り。
施主さんと大工さんが初顔合わせなので、このタイミングでご挨拶ご紹介していただきました。
![北海道産のカラマツ集成材の土台敷き](img/photo/blog/2021-8-9/blog21-89-ch_tatekata03.jpg)
まずは「土台敷き」。
この家の土台は北海道産のカラマツ集成材です。
土台下から立ち上がって壁伝いに連続していく「気密フィルム」も、基礎天端と土台に挟み込んでおきます。
![北海道産のカラマツ集成材の土台のアンカーを締める大工](img/photo/blog/2021-8-9/blog21-89-ch_tatekata02.jpg)
数日後。
![北海道産のカラマツ集成材の棟梁が架かる 新築工事の建て方](img/photo/blog/2021-8-9/blog21-89-ch_tatekata08.jpg)
架けているところに立ち会えなかったのですが、棟梁が架かりました。上棟です。
![北海道産のカラマツ集成材の柱と梁組み 木造住宅の建て方](img/photo/blog/2021-8-9/blog21-89-ch_tatekata06.jpg)
棟梁を垂直に支える大黒柱は、棟梁から3尺余り下がった位置で、四方差しの梁によって水平に支えられる。
![北海道産のカラマツ集成材の梁を両引きボルトで緊結する](img/photo/blog/2021-8-9/blog21-89-ch_tatekata09.jpg)
四方差しの同方向の梁同士は、両引きボルトで緊結されます。
![北海道産材のカラマツ集成材の3組の四方差し柱梁](img/photo/blog/2021-8-9/blog21-89-ch_tatekata07.jpg)
2階のリビングダイニング空間に架かる、3組の四方差し柱梁が現れました。
大きな山型傾斜天井(屋根)と、この柱と梁が見える、なかなかの構造美。
![2階リビングダイニング空間に架かる北海道産材のカラマツ集成材の3組の四方差し柱梁](img/photo/blog/2021-8-9/blog21-89-ch_tatekata00.jpg)
そして、家をしっかりと支えてくれているシンボルですから、
いつも目にすることで、より深い安心感をもたらすのではないかと思います。
![玄関先から見上げた2階床梁(集成材)とネダレス合板共に北海道産のカラマツ材](img/photo/blog/2021-8-9/blog21-89-ch_tatekata04.jpg)
1階玄関土間から見上げた2階床梁組み。
床の面剛性を得るため、厚みのあるカラマツ合板を全面に張っています。
この梁と合板が、1階の各居室の天井として表しで見える。
![1階の天井面として見えるカラマツ集成材の床梁とカラマツ合板張り](img/photo/blog/2021-8-9/blog21-89-ch_tatekata05.jpg)
床面積30坪余の住宅ですが、構造木材とその下地材だけで30立方メートルの木材を使用する、正に「木の家」です。
(一般の在来工法の木造住宅の場合、床面積30坪余なら使用する全木材は20立方メートル程)
できる限り北海道産のカラマツ材も使っていますから、地域産業に貢献もしていると言えるのではないかと。
酷暑が続いた札幌ですが、これから数日は台風・温帯低気圧による雨風に晒されそう。
でも何とか大工さん達が頑張って、屋根防水まで完了させています。感謝。