ゴールデンウィークが過ぎて、いよいよ北海道も新緑の季節が始まりました。
ゴールデンウィーク期間中に再生された焼き丸太の木柵パーゴラも凛々しく、そこにみずみずしい草木の新葉が芽出し、
フレッシュ感が溢れ出てきている、2020年5月の札幌円山の庭です。
新葉が開くのと同時くらいに山吹色の花を咲かせるヤマブキ。
もう全体の花のピークは過ぎていて、山吹色が白色に変化し始めてはいますが、日陰側の花はまだ見頃です。
株立ちヤマボウシの根元で群生する舞鶴草(マイヅルソウ)。
左下の大きな葉はオオバギボウシです。「うるい」と呼ばれる山菜としてもお馴染み。
右下の黄色い細い葉は黄金フウチソウです。
日陰の草はどの葉も艶やか。
これらの草に心地よい日陰を作ってくれているヤマボウシ。
ここに植えて10年が経ち、樹高は程々ながら枝葉の広がりがよくて、南からの強い日射しを遮ってくれます。
もう、ヤマボウシの鞠状花序と4枚の総苞片も、しっかり形が分かります。
今年もたくさん花が付き実がなりそう。
玄関ポーチの際に萌えるオレガノとタイム。
どちらも、こぼれ種から自然に根付いた株です。
レンガの赤とハーブの緑の組み合わせは活力が感じられて、見るといつも元気をもらえる。
石の小径の脇で群生するオレガノ。
昨秋に根元まで切り戻していますから、芽出しは這い広がって見えますが、これから上へ伸びてきます。
オレガノとワイルドストロベリー。
競うように庭で広がり続けている2種です。
朝陽に透けるカツラの新葉。
このハート型の葉も、すっかり緑色に変わりました。
現在、最も勢いよく出てきているのがアナベルの新葉。
昨年の晩秋に、根元付近まで切り戻し(強剪定)しているので、新しい枝が力強く萌芽しています。
大きな花房を付けそうで、夏が楽しみです。
若々しい緑色のフウチソウの新葉に朝露がたくさん付いています。
まだ朝は、10度以下の気温の日も多い札幌です。
石敷きのファイヤーサークルの周りで育っている黄金風知草(オウゴンフウチソウ)の新芽。
石とフウチソウ。
この組み合わせは風情があってよいです。
シルバーリーフのラムズイヤーも、元気な新葉を数多く伸ばしています。
ラムズイヤーは丈夫で広がりやすくて、今では、この庭の一大勢力に。
そのそばにあるサントリナの珊瑚のような若葉は、シルバーというより白に近い。
焼き丸太の木柵パーゴラを新しく作り直した際に、主幹だけ残して伐ってしまった野薔薇。
その後、このとおり、すぐに途中の幹から次々萌芽し始めました。
でも流石に今シーズン花を咲かせるのは無理かな。
焼き丸太の支柱に絡み始めたカラハナソウ。
野薔薇が生長して焼き丸太を覆うまで、このカラハナソウに頑張ってもらいます。
この時期、庭に新たな苗も追加しました。
これは、白い花を付けるベルガモット(モナルダ ホワイト)の苗。
他にはコモンセージ、メドウセージ、ロシアンセージなど。
石敷きのファイヤーサークルに続く飛び石の小径。
鞠状に刈り込まれた枯れ草はチカラシバです。新しい細葉が出てくるのはまだこれから。
焼き丸太のパーゴラをくぐる小径のマルチングとして、ウッドチップを敷いてみました。
まだ新しいので生成り色ですが、2〜3ヶ月後にはグレーになって、より馴染んでいることでしょう。
厚めに敷き詰めたので、踏み心地がフワッと柔らかくて気持ちのよい小径になりました。
これから6月中旬まで少しずつ整えていって、夏に気持ちのよい庭を楽しめるように。
この夏は訪問される方が増えそうな、札幌円山の庭です。