窓から見える森の樹々
2022年11月05日
札幌市中央区の原始の森の家の新築工事が進行中。
玄関ポーチの奥に見える森の樹々の紅葉。イタヤカエデとミズナラです。
このポーチの壁も天井も墨色の無垢板が張られて無彩色の空間になります。
そこを通して見る森の景色は、季節ごとの彩りがより鮮やかに印象的に映る。
「彩度対比」と言われる、人の視覚の顕著な現象で、私は昔からかなり意識して用いています。
敷地内の一段下がった平地から見上げてみました。
森の展望台のような2階LDKになると思います。
この画像のちょうど中心付近には2階ウッドデッキもできる。
2階の森に面した窓開口の並び。これは圧巻です。
樹々の葉が落ちると、北側の窓から円山も見ることがでそうなのは、想定外の喜び。
来週末から、この開口部に断熱性気密性の高いトリプルガラスの木製窓が取り付けられていきます。
見た目のよさや爽快感などの視覚的空間的欲求が優先されると、安心感と快適さが伴わなくて真に満たされない。
外に向かって開いていても、外から内を見られにくい工夫や懐深さがあるか。
暑い夏でも寒い冬でも、ガラス面積の多い室内の温熱環境をしっかり保てるかどうか。
そして、窓の性能やサイズと消費エネルギーを含めた費用対効果。
それらのよいバランスの中で暮らしてこそ、本当の満足感・幸福感につながると思います。
上棟しました
2022年10月12日
札幌市中央区の原始の森の家、先週末の10月7日に上棟しました。
室内に見える大黒柱・恵比寿柱と梁は北海道産カラマツの集成材です。
引き続き、切妻屋根の木組みが進んでいて、構造用合板の上に透湿防水シートを貼り終えたところ。
ドイツ生まれの「WURTH」(ウルト)の透湿防水ルーフィングシート。
さすがに厚くて丈夫そうです。
これが屋根の防水第一層になり、この上に通気層を兼ねた垂木を縦横に設置し、
その上に野地合板を張ってアスファルトルーフィング貼り、ガルバリウム鋼板葺き、となります。
地鎮祭を執り行いました
2022年7月20日
札幌市中央区の原始の森に繋がる敷地の地鎮祭を執り行いました。
当日は雲行きが怪しかったので、テントを張っていただきました。
この土地の氏神様となる札幌 伏見稲荷神社に依頼し、女性神主さんによる儀式進行。
「鍬入れの儀」(くわいれのぎ)。
設計者が草を鎌で刈り、施主が盛砂に鍬入れ、施工者が鋤入れをします。
建設会社の社長さん・現場監督さん・大工棟梁がそろって「玉串奉奠」(たまぐしほうてん)。
今回は本来の榊(さかき)でした。
基礎工事の際に、この土地の地中に鎮めてもらう「鎮物」(しずめもの)。
建築資材の高騰等の影響を受けて、ここに至るまでにかなり時間がかかりました。
来月中旬頃から、いよいよ新築工事が始まります。
ようやく契約となりました
2022年6月16日
札幌市中央区の原生林に接する土地の新築計画。
先日、工事請負契約をさせていただきました。
最初の工事見積書のご提示から、半年近くが経ちまして、ようやく。
昨今の建設資材工費の高騰・エネルギー高騰・円安など諸事情重なって、工事金額のボリュームが想定を超え・・・
減額案をご提案しましたが、それでも当初の建築予算からはほど遠く・・・
今回ばかりは、この新築計画が白紙になるかもしれない、と覚悟していました。
引き続き状況は厳しい中、実施することが決まりましたから、慎重に進めていきます。