札幌市豊平区の角地に建つ住宅の新築工事が進んでいます。
浴室の壁と天井に張る予定の、吉野ヒノキ無垢材の羽目板。
日曜日に施主ご夫妻が、オスモのエキストラクリアでセルフ塗装されました。

2メートル材が80枚余、お二人で黙々と作業して約2時間で塗り終わり。

綺麗な無節で香り立つヒノキ板に囲まれた和む雰囲気で、毎日気持ちよく入浴していただけることでしょう。
セルフ工事はまだあります。
今月末に野幌へレンガの買い付けに行って、それを玄関ポーチ土間に敷いていただく予定。
施主・建主さんとのプランの打ち合わせ、スケッチ・模型・製図、土地探しのお手伝い、
着工した物件の現場監理と現場での打ち合わせの様子など、業務の一端をお伝えします。
札幌市豊平区の角地に建つ住宅の新築工事が進んでいます。
浴室の壁と天井に張る予定の、吉野ヒノキ無垢材の羽目板。
日曜日に施主ご夫妻が、オスモのエキストラクリアでセルフ塗装されました。
2メートル材が80枚余、お二人で黙々と作業して約2時間で塗り終わり。
綺麗な無節で香り立つヒノキ板に囲まれた和む雰囲気で、毎日気持ちよく入浴していただけることでしょう。
セルフ工事はまだあります。
今月末に野幌へレンガの買い付けに行って、それを玄関ポーチ土間に敷いていただく予定。
札幌市豊平区の角地の小住宅の新築工事。
窓と玄関ドアが全て設置され、先週末から外壁板張りが始まっています。
2階南東角の連続窓。ここはダイニングスペースになります。
住宅密集地なのですが、道路に面しているので日当たりも視界抜けもよいです。
視線の先には公園の樹々の緑も。
この窓は外フレームがアルミ製、室内側フレームが木製の2重サッシで、内外フレーム間にブラインドが内蔵された高気密高性能窓。
フィンランドで制作されて、船コンテナで運ばれてきました。発注から現場納品まで約5ヶ月。
その距離もさることながら、時間が結構かかるのです。
断熱材が充填された壁と、勾配天井の木下地組。
今週、この勾配天井に厚さ30センチ以上の断熱材をブローイング充填します。
天井の一番高い所(棟)は、約3.4メートル。
2階の広がりとのバランスはちょうどよい感じとなるでしょう。
そして、外部は外壁板張りが始まっていました。
1階部分は、北海道産カラマツを製材帯鋸挽き放しの無垢板のまま、突き付けで縦張り。
自然乾燥も人工乾燥もプレーナーがけもしていないラフ材なので、早くも味があります。
そして、「無塗装のまま」とすることに。
無垢のままの木ですから時が経つにつれて、色が褪せて、縮んで反って。
それが風合いとなって風格に変わっていくかを、施主さんと見守っていきます。
札幌市中央区の森の隣に新築する家のプランづくりが進んでいます。
プランがまとまりそうなので、縮尺1/100のラフ模型を制作してみました。
敷地内が2段地になっていて、しかも全体的に傾斜している。
そういう場合は模型を作って、地面と建物がどういう関係になっているかを表現すれば一目瞭然。
伐らずに残した樹々と2階のウッドデッキやリビングダイニングの窓との距離感なども、できる限りリアルに感じられるように。
制作した模型を、すぐに見て頂きました。
やはり、模型の伝える力はなかなかものです。
夏休み(お盆休み)期間中にじっくり眺めて頂いて、また打ち合わせを進めていきましょう。
札幌市豊平区で新築中の角地の小住宅。
先週、無事に上棟しました。
ブログでもう少し詳しく↓
2021/8/9 カラマツの柱と梁が組み上がる
札幌市中央区の森の隣に建てる家のプランづくりが始まっています。
傾斜した道路に面していて、敷地内地面も現状は同様に傾斜している。
しかも、奥半分は手前の土地より1.5〜3メートル下がった2段地形です。
それから、風致地区の規定と低層住居専用地域における北側斜線による高さ制限、
雨と雪が関わる屋根勾配の向き、除雪の場所や排雪ルートの確保、あるいは融雪するのか。
などなど加味して、工事の費用も鑑みつつ、長い目でみてよりよい選択になるよう、
じっくりと考えて話し合っていきましょう。
今「ウッドショック」とマスコミが報じている、
日本の建築業界内に起きている、もう一つの異常事態のあおりを受けて、新築工事が少し滞ってしまっています。
そんな状況ながら、進捗もありました。
4月上旬に民間の審査機関へ申請していた、「グリーン住宅ポイント」の対象住宅証明書が、先日ようやく交付されました。
新築一戸建て住宅の場合、断熱等性能等級4かつ一次エネルギー消費量等級4以上であれば要件を満たします。
その省エネ性能を証明するために必要な図面・書類・計算書などの用意とその修正で、結構時間がかかりました。
審査件数がかなり多くなっているようで、すぐ審査してもらえない現状もあります。
札幌市街の角地に建つ、この小住宅の外皮平均熱貫流率(UA値)は、0.24W/m2K。
窓のいくつかを少しグレードダウンしたので、それが数値に現れています。
とはいえ、札幌(2地域)の省エネルギー基準値は、0.46W/m2K。ですから、余裕を持ってクリアしている。
この停滞期間中に、グリーン住宅ポイントの完成前申請をしておきます。
33坪の角地に建つ家の新築工事が進行中。
基礎コンクリート工事が完了しました。
基礎の鉄筋の配筋状況を確認します。
丁寧な施工がなされていて、気持ちがよいです。
フーチング部分のコンクリートを打ち込んだ後、数日間は型枠取り付け工事に費やされます。
そして、布基礎部分のコンクリート打設。
数日後、型枠を外し、設備配管工事と埋め戻し。
その後、土間コンクリートの鉄筋を組み、土間コンクリート打ち。
玄関内土間と連続する土間フリールームは、コンクリート打ち放しの土間床となります。
コンクリートを打ち込んだ後、何回か金コテで押さえて仕上げる。
翌日の金コテ押さえ仕上げを施した、コンクリート土間床。
これで基礎コンクリート工事は完了しました。
今月中旬から現場に大工さんが入って建方(たてかた)が始まり、月末には上棟する予定です。
札幌市中央区のプリミティブな森と沢に面した敷地の、樹木伐採と抜根の作業が始まりました。
伐採する樹の太いものは直径60センチを超え、高いものは7メートルくらいあります。
大小合わせて30本くらい。住宅地の中なのですが、ほぼ山林です。
ミズナラ、イタヤカエデ、ヤマモミジ、ヤマザクラ、ハルニレ、ハリギリ、シラカバなどこの辺りの自生樹種、
そしてなぜかアカマツも。
人員10名程に加えて、重機2台が導入され、驚くスピードで作業していました。
この作業の終了後いよいよ、ここに建てる新築一戸建て住宅のプランづくりが始ります。
札幌市の33坪角地に建つ新築住宅。
今月中旬に地鎮祭を済ませ、昨日着工しました。
地鎮祭はこの土地の氏神様 豊平神社の神主さんに執り行っていただきました。
「祝詞奏上」(のりとそうじょう)。
ここに家を建築することを申し上げ、工事の安全を祈願。
「四方祓」(しほうはらい)。
土地の四隅をお祓いし、清める。
施主さんによる「鍬入れの儀」。
地鎮祭の数日後、現場「遣り方」(やりかた)で建物の位置と高さの再確認と微調整。
事前に実施した地盤調査の結果、地盤面から約2.5メートルの深さまで不均一な軟弱層があるようなので、
砕石パイル工法(ハイスピード工法)による地盤改良工事をすることになりました。
直径40センチのオーガーで軟弱地層を掘って土砂を掻き出し、
その掘削穴に、新たに持ち込まれた砕石を締め固めながら充填して埋め戻します。
今週末から基礎コンクリート工事が始まります。
中標津町の「パンと珈琲のこうば」の新店舗が、本日4月8日にオープンしました。
寒の戻りで肌寒くはありますが、快晴のようで何よりです。
今回は、オーナーが最近撮った写真を使わせていただきました。
古い赤レンガ壁に掛けられた無垢のタモ板に白い文字の看板が初々しい。
小さいですが、よく目に留まります。
この古レンガの壁は、オーナーご家族のセルフビルドによるもの。
2020/11/4 上棟とレンガ積みと植樹
風除室のガラス引戸の前に立っている、グレーに枯れた無垢板の看板は、前店舗のオープン当時から使われ続けているもの。
こちらもなお健在で、よい味出しています。
新築のはずのこの空間に置かれていても、全く違和感無し。
そして、オーナーが丁寧に真心込めて焼くパン。
オープン初日の今日は、様々なパンがズラッと並べられていることでしょう。
ようやくこの日が迎えられたことに、オーナーご家族はもちろんでしょうけれども、私も感無量。
カフェスペースの窓から望む、雨に濡れた森の樹々とササ野原。まるで絵画よう。
こんな風景を見ながら、美味しいパンと珈琲をいただく贅沢を味わいたいものです。
まだ準備中で利用できないカフェスペースですが、新緑の頃にはもしかしたら。
新店舗の周りと広い駐車スペースには、地元製材所のウッドチップが敷き詰められ、車留め代わりに半割丸太も敷き並べられて。
木という素材の豊さと、その恩恵をふんだんに感じられる建築と敷地しつらえになりました。
そして、ここを囲む森の樹々や草の芽吹く爽やかな季節がやってくるのはもうすぐ。
気さくでありつつも、滋味あふれるパンと珈琲とこの新たな場を、
前店舗の時と同様に、またそれ以上に、訪れる皆さんに親しんで楽しんでいただけると幸いです。
中標津町の「パンと珈琲のこうば」の新店舗兼住宅は、今週3月8日にお引き渡しが済みました。
お引き渡しは済ませましたが、旧店舗から新店舗への建築備品や設備備品の移設などもあり、完成したと言えませんが。
ほんの少しだけご案内します。
店舗内へのメイン出入口には、大きなガラス格子の吊り引戸があります。
2種類のレトロな型板ガラスを選びました。
一つは、この紗綾紋(卍字繋ぎ紋)を有機的にしたような柄。
そしてもう一つが、この平織りを格子で表現したような立体感ある柄です。
この吊り引戸に真鍮製のハンドルがつく。
そして、その先には。
まだ、ズラッと並ぶはずのパンや什器類が全く無いので伽藍堂ではありますが、
こんな空間の奥行きを感じながら、視線の先には森の木立を見透せます。
思わぬ収穫だったのが、この土間コンクリートの仕上がり感です。
土間コンクリート打ちの直後に左官金コテ押さえをしてもらった床面をフィルム養生しておいて、
数日前に、今回初めて採用したコンクリート撥水保護剤を塗ってもらったのですが、
金コテの均し跡、白から濃いグレーにかけての色のグラデーションが、味わい深く出ています。
これまでは、塗って乾けば、塗ったかどうかも分からない程ほとんど変化の無い保護剤を使っていました。
これからは、それぞれ場面合わせて選んで使っていこうと思います。
北海道産のカラマツ無垢板張りの床も、もちろんよいです。
恒例となっている竣工撮影ができなかったので、改めて、樹々の葉が萌える頃に撮影に来たいと思います。
その頃には、新しい「パンと珈琲のこうば」の様子も、この森の中の家での和む暮らしぶりも、
しっかりと伝わるシーンがカメラにおさめられるはず。それを楽しみにしています。
札幌市内の利便性のよい33坪角地が敷地となる、新築住宅の計画です。
2021年3月6日に工務店さんの事務所にて、工事請負契約を済ませました。
工事は来月中旬のゴールデンウィーク前に着工、10月上旬に完成の予定です。
施主セルフビルドで玄関ポーチにレンガを敷く予定にしていますから、
それは引き渡し後で本格的な寒さになる前の、10月末までにはできそう。
行政書類などでは押印がされなくなり始めましたが、
民間でも近い将来、こういう契約書に押印するシーンも無くなってしまうのでしょうか。
フィンランドで制作されて船便で送られてくる高性能なブラインド内蔵の木製窓も、
サイズと仕様を確定させて、この工事契約と同時に発注できました。
何しろこの窓は、発注してから現場に納品されるまで、4ヶ月はかかりますから。
あとは、新型コロナの影響などが無いよう祈るばかりです。
中標津町の「パンと珈琲のこうば」店舗兼用住宅新築工事の現場は、先週、建築完了検査でした。
中標津町役場の建築指導係の方々をはじめ、店舗部分の消防設備の確認で消防署の方々も現場に。
カフェスペースの森への出入口ドア脇の壁に設置した、避難口誘導標識の確認中。
「高輝度蓄光式」(こうきどちくこうしき)という消灯後も(停電した際も)、数十分間発光するタイプです。
そして、この建物の課税評価額を決める「家屋調査」で、税務課の方々もやってきました。
各部分の仕上げ材料や寸法を細かくチェック中。
厨房エリアの仕上げ素材を確認中。
厨房はガスバーナーを使う「火器使用室」となるので「内装制限」等がかかります。
そして、ステンレス天蓋の中に設置した換気扇の換気量もガスバーナーの消費カロリーで決められているので、
後日、使用前(営業開始前)にも設置機器の確認などをすることになります。
壁の石膏プラスター塗り仕上げが遅くなったので、大工さんが完了検査当日に階段手すりを取り付けていました。
真鍮製のブラケットに、手触りのよいタモ材丸棒の階段手すり。
この階段は、1階の店舗と2階の住まいを繋ぎ、気持ちを切り替えるところとなるはず。
2階住宅リビングの南東角の連続窓からの冬景色。
カシワとナラとエゾマツなどの森の樹々と青い空と白い雪、だけが見える。
その室内は、白い壁とトドマツ小割り板張りの天井と、空間を支えるカラマツ集成材の柱と梁組みが、シンプルにスッキリと見える。
棟梁の上で3.4メートルの高さがあり、窓に向かって1メートル程下がっている山型の傾斜天井のリビングダイニングキッチン一体空間。
この広さと高さと明るさは実に心地よいのです。
建築完了検査も無事に済み、ここにしばし佇んでいると、何とも爽やかで晴れ晴れした気分になっていました。
「パンと珈琲のこうば」のオーナーご家族も、これから毎日こんな気分になるのかなと。
雪解けの頃から新築計画が始まる敷地へ行ってきました。
この時期は積雪がピークを迎えるので、その状況を見ておこうと。
敷地内の南東角辺りにそびえる、高さ15メートルくらいあるキタコブシの大木。
枝先には無数の冬芽がついていて、銀毛がキラリと光って見えます。
これが4月末に開いて花が咲く。
北国では、長くて厳しい冬を経た春に、真っ先に咲くコブシの純白の花は、桜より印象深いかもしれない。
そして、敷地の北東角あたりには、ニレの巨木があります。
浅く縦に裂けて剥がれもあるこの樹皮の様子から、オヒョウニレではないかと思います。
5月に開く新葉を見れば、葉先にハルニレとの違いがあるのでハッキリと分かる。
オヒョウニレはアイヌと関わりの深い樹です。
2020/11/20 原生林の息づかいを感じる土地
原始林に繋がっている、この敷地のシンボルツリーであり、それ自体が原生樹であろうニレとコブシです。
敷地から7〜8メートル降りると、こんな沢地形となっている。
雪の上には無数の足跡。
沢に沿って何度も往復した形跡があって、獣道のようになっていました。
この辺りは、敷地から広く見下ろせる感じなので、冬は雪の上を行き交う動物の観察も楽しめそうです。
対岸斜面にはスギが植えられています。
樹齢50年は超える幹太さ。
北海道 札幌ではスギは自生種ではなく、本来は目にするのも珍しいですが、この敷地から近い円山公園にもスギ並木があったり。
本州出身の方にとってはスギは最も身近な樹ですから、この地域は懐かしく馴染みやすいところと思えるかもしれません。
こんなワイルドな樹々や地形の住宅敷地が、200万人が暮らす大都市札幌の中央区にあるのです。
工事が終盤に差し掛かっている、パンと珈琲のこうばの新築工事の現場監理で中標津へ。
新型コロナの往来自粛、年末年始の休みなど諸々の事情があり、おおよそ2カ月ぶりです。
新千歳空港から根室中標津空港までの約1時間の飛行中、
飛行高度が低いお陰で、この日のように晴れていれば、阿寒湖周辺の絶景が拝めます。
今回は撮影していませんが、屈斜路湖や摩周湖もよく見える。
真っ白な雪を冠った阿寒富士と雌阿寒岳。
左端にはわずかにオンネトー。
そして、左端に阿寒湖、中央には雄阿寒岳、その右奥にはパンケトー。
さて、9時過ぎに中標津の現場に到着しました。
1階の店舗のカフェスペースは、屋根勾配なりの傾斜天井となっています。
そこに、無塗装の松材小割り板を目透かしで(数ミリの隙間をあけて)張りました。
小節が適度に散らばってあり、杢目が目立たず、無垢木材を使いながらのこのプレーン感はなかなかよい感じです。
そして白っぽい木地色なので、これから壁に塗る石膏の白さと馴染みがよさそう。
一方、いくつか見えてくる柱と梁はカラマツ集成材で赤っぽさがある。
こちらは、シンボリックに少し目立つくらいがちょうどよいです。
まあ、数年で木は日焼けして同色化していきますけれども。
仕上げに携わる職人さん親子。
塗装も左官もする、珍しい(貴重な)タイプの方々です。
職能者が少ない地方では、こんな有能多才な人たちが結構おられるのかも。
ちなみに、オーナーご夫妻とお知り合い、というか浅からぬお付き合いがあるようです。
この新店舗兼住宅の仕上げ工事業者として、オーナーのご指名でした。
仕上げは肝心。
頼みます。
札幌市内の33坪角地に建てる新築住宅の計画。
2021年1月31日に、設計監理請負契約をさせていただきました。
諸事情あり、随分お待ちいただくことになってしまい、申し訳ありませんでした。
これから、工事の内容と工事見積もり金額を少し調整して、
5月着工10月完成という、北海道においては理想的な工事スケジュールで進めていきます。
シンプルなプランと外観と素材使いで、気持ちのよい住み心地の家となりそう。
場所のよさと相まって、快適な街暮らし家暮らしを実現しましょう。