家と草木のアトリエhausgras

雪積もる雑木林とダイニングの連続窓

「 雑木林によりそう家 」の2階ダイニング

雑木林によりそう家3
ー 2階LDKと展望ウッドデッキ ー

雑木の森に向かって開かれた連続する木製窓。窓ガラスの面積をできる限り大きくし、森の風景を室内に取り込みたい。
ガラス面積が大きくなるにつれて、外気温度や日射熱の影響を受けやすくなり、冬は寒く夏は暑い窓辺となりますから、
心置きなく穏やかに窓の風景を楽しめるよう、窓回りの冷気と熱気・日射の対策はしっかりとしておきたいところです。
ガラス面積は節度ある大きさに抑えたうえ、窓の直下には温水パネルヒーターを設置し、その放熱で冷気を緩和させる。
窓に内蔵されたブラインドと深い屋根の軒の出で日射を調整し遮る。「過ぎることなく不足することなく」が理想です。

大黒柱と四方差しの梁がシンボルの2階リビングダイニング

冬は雪の白さで外が明るい。その分、室内は影が濃く落ち着いています。

照明を灯す頃には、外の明るさが落ち着き、室内の温かみのある明かりとのバランスがよい感じに。

明かりが灯り大黒柱と四方差しの梁がシンボリックに浮き上がる

真鍮ソケットとエジソンランプ(エジソン電球)のペンダントライト

ダイニングには調光ができる配線を仕込み、真鍮ソケットとエジソンランプのペンダントライトを3組吊るしています。

裸電球の場合はフィラメントの発光が眩しく感じるので、光の強さを調光できるとよいです。

真鍮ソケットとエジソン電球(エジソンランプ)のペンダントライトを灯す

ダイニングからウッドデッキを見る 雑木林の家

大きな木製窓の連続が、ダイニングとウッドデッキの近接感・親密感を生んでより広く見える。
また、窓ガラスが大きくて広ければそれだけ、窓の外に見える雑木林との一体感も感じられる。

そんな、外との繋がりを生む大きなガラス窓ですが、大きくした分、外の温度変化の影響を受けて、
室内、特に窓に近いところの温熱環境が不安定になり、冬は寒さを感じやすくなります。
寒さの原因は2つあります。
ひとつは、窓ガラス面で冷やされた空気が、冷たい下降気流となって、床を流れ広がり足元を冷やすこと。(コードドラフト)
もうひとつは、冷えた窓ガラス面が、窓の傍に居る人の体温を奪って、ゾクゾクとした寒気を感じさせること。(冷輻射)

もし、この窓周りの寒さの対処が不十分ならば寒さが気になって、
折角の、冬の静かで凛とした風景や外との繋がり感を、心から楽しめなくなってしまうでしょう。

窓の直下に温水が流れるパネルヒーターを設置すると、2つの寒さの原因を同時に和らげられます。
パネルヒーターから生じる温かい上昇気流が、冷たい下降気流の流れを緩めて止め、
冷輻射で冷えたガラス面に熱を奪われた体を、パネルヒーターからの輻射熱が温めてくれるからです。

雑木林の家 ペンダントライトの明かりと雑木林の冬景色

明かりが灯されたダイニングの温かみと、雪積もる冬景色の雑木林の対比が心地よい。

雑木林が間近に ダイニングのペンダントライトの明かりと雑木林の冬景色 雑木林の家

キッチンからダイニングとウッドデッキを見る1

小春日和の日の陽射しが、優しく差し込むダイニング。

雑木林の家のキッチンからダイニングとウッドデッキを見る

キッチンからも、雪積もるウッドデッキと雑木林が間近に、かつ広がりある景色が。

雑木林の家のダイニングからウッドデッキと雑木林の雪景色を見る

階段から大黒柱と四方差しの梁組みを見る

シンボリックに存在する大黒柱と四方差しの張り組みを、階段から見上げる。


ウッドデッキに置かれたスチール製のコーヒーテーブルとチェア トリックスtolix

ウッドデッキに置かれたインダストリアルなスチール製のコーヒーテーブルセットを見ていると、
寒いかもしれないけれども、外に出て、吹き積もる雑木林の樹々に囲まれたこの場で、腰掛けて佇みたくなりませんか。

雪積もる雑木林とウッドデッキに置かれたスチール製のコーヒーテーブルとチェアのセット トリックスtolix

実際に、こんなに気持ちよさそうです。

冬景色の雑木林とウッドデッキを見上げる