
明るい南西に配したダイニング。
この家の室内は、天井も床も北海道産のカラマツ材の無垢板にオスモ(ドイツ製オイルステイン)を塗って張っています。


庭と菜園を一望できるようにぐるりと配した連続窓は、明るさと視界の広がりをもたらします。
その下には収納量たっぷりの本棚。本をたくさんお持ちの建主さんのご要望で。


漆喰の壁を凹ませアルコーブをつくり、下部に木製棚を設置してオーディオ棚としました。
ラワン材のカウンターとキャビネット本体に、鉄の取手がついた框扉。
黒茶色の板と漆喰無理の壁の白のコントラストと陰影が、クールで落ち着きのある印象を醸します。

縁側(ウッドデッキ)に面する連続木製窓廻り。

庭に面する窓に向かって下がっていく勾配天井がそっと、窓の外へ意識を向かわせる。

縁側(ウッドデッキ)と正対するリビングスペース。
この家の大黒柱は、カラマツ無垢材の5寸角(15センチ角)柱。
その1.5間(2.7メートル)離れた東西の壁の袖には、同じくカラマツ無垢材の5寸角の恵比須柱がそれぞれ立ち、
四方から伸び組まれるカラマツの梁とともに、この大黒柱を支えています。

この平屋は桁行(長手方向)7間(約13メートル)あるので、長い廊下のように見えるアングルもあります。
カラマツの無垢板張りの床が伸びやかで気持ちよく。そして、棟で山形に合わさる天井板が空間の形を意識させます。

カラマツの木地と杢目は赤みが強い。オイルを塗ってもその赤が少し透けるのが感じよい。

個室の間仕切る垂れ壁部分は木製格子のランマとして、通気をよくしています。
格子の隙間から薄っすらと漏れる光がよい感じ。

建主さんのセルフビルドによるレンガ敷きの玄関土間と玄関ホール。
シンプルで懐かしい、浅い円筒形のガラスシェードのペンダントライトを吊る下げています。
