家と草木のアトリエhausgras

町並みと建築と場所を巡る

実際に訪れて触れて見て、印象に残る町並みと建築と場所がある。
そこにある魅かれる何かを見つめ、解(ほど)いたり紡(つむ)いだりを繰り返す。
それは心と身体に刻まれ、新しい家づくり場づくりのバックボーンとなっている。

秋の紅葉に彩られるアルテピアッツァ美唄の古い木造校舎
アルテピアッツァ美唄の秋

周囲の山並と樹々と広い空に、静かに優しく包まれているようなアルテピアッツァ美唄。自然な起伏のある敷地内に点在する、木造の古い校舎と石の彫刻と伸び伸びとした樹々に触れながら歩く。気持ちよさと懐かしさがじわじわと込み上げてきて、いつまでもここに居たくなる。いつ訪れても、どんな人の気持ちも、きっと癒してくれる、自然と記憶の陽だまりです。

円山原始林のひこばえカツラ
身近な円山公園と円山原始林

私にとってとても身近な存在の円山原始林と円山公園。原生林で何百年と生き続けてきたヒコバエのカツラは、存在そのものが神秘的でシンボリックです。春は春紅葉と桜、夏は涼しさを求めて、秋は紅葉狩りと落ち葉踏み、冬は雪道ランニングとスノートレッキングと、四季を通して憩い楽しめる円山公園。どちらも、暮らしの安らぎを深めてくれるかけがえのない場所。

京都の東山の三年坂(産寧坂)からの眺め
京都の町並み祇園白川東山

石畳の道をはさんで並ぶ、昔ながらの簾が掛かり犬矢来と表格子のある町家。優雅な白川の流れと枝垂れ柳を眺められる、お茶屋の雰囲気を残す窓辺の連なり。歴史深く情緒溢れる古都らしい町並みを楽しむ。早朝にぶらり歩くと、まだ人が疎らで賑やかさなく、静寂深沈で凛とした佇まいをそこかしこに見つけられるのが嬉しい。近い将来、染井吉野が咲く頃にまた訪れよう。

奈良斑鳩の法隆寺の回廊
古柱古梁が薫る奈良の寺

1400年前建立された世界最古の木造建築 法隆寺
苦難を超えてきた鑑真和上に思い馳せる唐招提寺
懐深い宇陀の山林と一体になって存在する室生寺
何度も訪れているけれども、また行ってみたくなる。時を超えて在り続けるということを正に感じられ、見る度に新たな思いが湧く、魅力溢れる木の建築です。

民藝1949年の柳宗悦と濱田庄司と河井寛次郎
益子参考館と河井寛次郎記念館