
この家のキッチンは、シンクとコンロのラインがぺニンシュラ(半島型 片側が壁についている)。
長さが3.5メートル奥行きが90センチと広々としたステンレストップは、シンクとシームレス(継ぎ目の無い一体成型品)です。

その背後には、奥行き60センチの作業カウンターと壁付けの食器棚があって、作業スペース収納スペースともゆったり。


キッチン上部のカラマツ梁組みを縫うように配管されている、セントラルヒーティングの温水が流れる銅管。
2階の窓下パネルヒーターに繋がっている。
パントリー(食品庫)からキッチンをみる。

パントリーは広さ2.5畳で、高さ2.3メートル幅1.7メートルの2つの壁全面に造り付けた収納棚がある。

ペニンシュラカウンターのダイニング側にも、細々したモノを納めておくための開戸と引戸付きの収納スペース。
この収納の有効奥行きは25センチほどしかありませんが、あると便利な所です。
開戸には真鍮のバー型ツマミ。引戸には真鍮の掘り込み引手。


壁付けの食器棚は、格子柄のレトロな型板ガラスを嵌め込んだ両開き扉が4組。
しっかりとした形の真鍮製ハンドルが付いています。
木製の作業カウンターの下は、引き出し収納になっています。


洗面回りの造作家具。
長さ(幅)が1メートルのイタリア製の洗面陶器に、壁埋め込み水栓を2個つけました。
余裕のあるスペースで、二人以上が同時に身繕いできます。

壁いっぱいの長さの洗面鏡のそのすぐ上に、サイコロ型の乳白ガラスのブラケットライトを2個配置。

いろいろなモノと造作意匠が混み合ってくるこういう所では、デザインと質感をさりげなくそこはかとなくさりげなく。


1階の中央あたりにこの洗面スペースがあるので、外に面した窓がありません。
2階の窓からの光が、吹き抜けを通して届きそうだったので、洗面上部の壁に明かり取りのためのガラス窓を設けました。
特に午前中は、2階東側の連続窓からの光がよく届いて明るい。

洗面の出入口は上吊り引き戸で、昭和のレトロな型板ガラス「夜空」(よぞら)をはめ込みました。
夜空に瞬く星を模した柄を散りばめた、懐かしく和むガラスです。
