家と草木のアトリエhausgras

白い陶器と壁付水栓とアンティークガラスの洗面回り

「 円山と折り重なる屋根の家 」の洗面回り

円山と折り重なる屋根の家3
ー キッチンと洗面 ー

キッチンや洗面の造作も同じ考えで一貫しています。シンプルかつ質実な造りで、よき古び方をする素材を選ぶこと。
使い勝手がよいというのも大事ですが、長い年月の使用に耐え得る耐久性と日々のメンテナンス性により重きを置く。
機能的に物足りない所は、知恵と工夫でフォローしていけば、人間力・生活力が育まれ、真の豊かな暮らしに繋がる。

食器棚ガラス扉と木製カウンターと引き出しとステンレスカウンターと扉と引戸のキッチン造作家具

この家のキッチンは、シンクとコンロのラインがぺニンシュラ(半島型 片側が壁についている)。
長さが3.5メートル奥行きが90センチと広々としたステンレストップは、シンクとシームレス(継ぎ目の無い一体成型品)です。

キッチン周りの造作家具を横から 食器棚ガラス扉と木製カウンターと引き出しとステンレスカウンターと扉と引戸

その背後には、奥行き60センチの作業カウンターと壁付けの食器棚があって、作業スペース収納スペースともゆったり。

スポットライトをつけたキッチン

キッチン上の梁組みと暖房の温水配管 銅管露出配管

キッチン上部のカラマツ梁組みを縫うように配管されている、セントラルヒーティングの温水が流れる銅管。
2階の窓下パネルヒーターに繋がっている。

パントリー(食品庫)からキッチンをみる。

パントリー(食品収納庫)からキッチンをみる

パントリーは広さ2.5畳で、高さ2.3メートル幅1.7メートルの2つの壁全面に造り付けた収納棚がある。


キッチン回りの造作家具 ステンレスカウンターと木製カウンターと扉と引き戸と引き出し

ペニンシュラカウンターのダイニング側にも、細々したモノを納めておくための開戸と引戸付きの収納スペース。
この収納の有効奥行きは25センチほどしかありませんが、あると便利な所です。

開戸には真鍮のバー型ツマミ。引戸には真鍮の掘り込み引手。

キッチンカウンター下の収納扉の真鍮取手と真鍮引手

真鍮のハンドルと格子柄の型板ガラスレトロガラスの食器棚扉

壁付けの食器棚は、格子柄のレトロな型板ガラスを嵌め込んだ両開き扉が4組。
しっかりとした形の真鍮製ハンドルが付いています。

木製の作業カウンターの下は、引き出し収納になっています。

カウンター下の木製引出し(抽斗)


長さ1メートルの洗面陶器がある洗面回り

洗面回りの造作家具。
長さ(幅)が1メートルのイタリア製の洗面陶器に、壁埋め込み水栓を2個つけました。
余裕のあるスペースで、二人以上が同時に身繕いできます。

カタラーノ1メートル洗面陶器と壁埋め水栓とレトロガラスのあるオーダーメイドの洗面回り

壁いっぱいの長さの洗面鏡のそのすぐ上に、サイコロ型の乳白ガラスのブラケットライトを2個配置。

長い洗面陶器と壁埋め水栓とレトロな型板ガラスのある洗面回りのブラケットライトが灯る

いろいろなモノと造作意匠が混み合ってくるこういう所では、デザインと質感をさりげなくそこはかとなくさりげなく。

カタラーノの1メートルと長い洗面陶器と壁埋め水栓とアンティークガラスのある洗面のブラケットライトが灯る

洗面上の菱形の木枠にはめ込まれたアンティークガラス2種 モールとマダラ

1階の中央あたりにこの洗面スペースがあるので、外に面した窓がありません。
2階の窓からの光が、吹き抜けを通して届きそうだったので、洗面上部の壁に明かり取りのためのガラス窓を設けました。

特に午前中は、2階東側の連続窓からの光がよく届いて明るい。

洗面上部の明かり取りガラス窓からの光


洗面の出入口は上吊り引き戸で、昭和のレトロな型板ガラス「夜空」(よぞら)をはめ込みました。
夜空に瞬く星を模した柄を散りばめた、懐かしく和むガラスです。

昭和のレトロガラス夜空が入った引戸