家と草木のアトリエhausgras

北海道産カラマツ材をふんだんに使ったダイニングキッチン

「 円山と折り重なる屋根の家 」のダイニングキッチン

円山と折り重なる屋根の家1
ー カラマツ板張りと漆喰塗り壁の1階LDK ー

この家の1階は奥行きが6間(約11メートル)と深く、木製連続窓のある東側からリビング・ダイニング・キッチンと並ぶ。
懐の深さは室内に程よい落ち着きと安心感をもたらし、縦並び配置は見通しがよく家族コミュニケーションが取りやすい。
リビングの東隣りに庭に面した6畳程の広さのウッドデッキ、北隣りには6畳の畳室が続いて、さらに広がり感があります。
また、2階床梁組みが現れたキッチンとダイニング、平屋部分の屋根なり勾配天井のリビング、と違う雰囲気が楽しめます。
北海道産の唐松(カラマツ)の無垢の板を木地色(生地色)のまま、床と天井に張った広々とした伸びやかな1階の室内は、
漆喰塗り仕上げの白い壁と相まって、程よく明るく健康的で、お子さんたちも元気に朗らかに過ごしておられるようです。

北海道産カラマツの家のキッチンからダイニングとリビングを見る

キッチンからダイニングとリビングを見る。

1階のリビングダイニングキッチンは6間(約11メートル)の奥行きがあります。
懐が深くて、いつも落ち着いた雰囲気の室内。

キッチン隅から1階LDKを見渡す カラマツをふんだんに使った家

カラマツ集成材の2階床梁の渡りアゴ掛け組みと大黒柱と階段下のニッチのワークスペース

階段下のニッチは、キッチンとダイニングに近いので、家事育児用のワークスペースとして。
デスクカウンターとキャスター付きキャビネット収納、壁付収納棚と設えました。

照明をつけた時の雰囲気。
2床梁組みは渡りアゴ掛けで、階段の吹き抜け回りの2階床は跳ね出しています。

照明をつけた時の階段下ニッチのワークスペースとカラマツ集成材の2階床梁の渡りアゴ掛け組みと大黒柱


札幌円山が望める木製の連続窓

東側に木製窓が連続してあり、そこから札幌のシンボル、円山が望める。
この外側には6畳ほどの広さの、縁側のようなウッドデッキがある。
ウッドデッキの先には約30坪の広さの庭スペースがあり、道路地盤面から1.2〜1.5メートル高い。

この撮影の後、コンクリート擁壁の上に木製の柵(柄)を設けました。
数年後にはアナベルやヤマブキの生垣も育ち、窓から見える緑も増えていることでしょう。

東側の木製連続窓のあるリビングと隣接する和室(畳室)

リビングの端に隣接した和室(6畳間)。

リビングに隣接した和室(縁なし畳敷き)1

カラマツ板の赤味のある木地色、漆喰壁の白、縁なし畳の緑で、爽やかな畳室です。

リビングに隣接した和室(縁なし畳敷き)2

和室入り口の上吊り障子を閉める

和室入り口の上吊り障子を閉めてみる。
この障子は梁下に吊り下げられていて、引き通して玄関ホールとリビングを間仕切る建具としても使えます。


北海道産カラマツの柱と梁組み渡り顎掛け仕口 カラマツ無垢材の天井板と床板張りに漆喰塗りの壁

漆喰塗りの純白な壁に映える、オール北海道産のカラマツの木組みと天井板張り床板張り。

2階の床受け梁組みは「渡りアゴ掛け組み」。
梁と大黒柱と恵比寿柱はいづれも、北海道産のカラマツの集成材を使っています。
2階床の下地張り板は、道東 津別に工場がある丸玉木材(丸玉産業)製の北海道産カラマツのネダレス構造用合板で厚さ2.4センチ。
その合板が梁と梁の間に見えています。

北海道産カラマツの柱と梁組み渡り顎掛け組みの下のダイニングキッチン

リビングの南東隅から階段玄関ホールとダイニングキッチンを見渡す 北海道産カラマツ無垢板張りの天井と床 漆喰塗りの壁

北海道産のカラマツの無垢材を天井と床に張っています。
天井板は厚さ1.5センチ幅9センチの本サネ羽目板の無塗装。
床板は厚さ3センチ幅15センチの本サネ厚板でオスモのエキストラクリアオイルを塗りました。

リビングの北東隅からダイニングキッチンを見る カラマツ材の梁組みと天井板張り床板張りと漆喰壁

窓と窓下に設置されたパネルヒーターの役割を説明する設計者。

カラマツの家のリビングにて窓と窓下に設置されたパネルヒーターの役割を説明する設計者