家と草木のアトリエhausgras

2階フリールームの窓辺に明かりが灯る

「 川辺の遊歩道につづく家 」の2階の窓辺に灯る明かり

川辺の遊歩道につづく家3
ー レトロガラスと水回りと明かり ー

この家の建具の明かり取りガラス小窓には、昭和時代に日本で作られていた型板ガラスを選んで嵌め込みました。
誰しもが懐かしいと感じる模様のレトロガラスは、毎日必ず家族の目にとまり、気持ちを和ませてくれるはず。
浴室には厚くて重厚感のある鋳物ホーロー浴槽を据え、壁と天井にマツの無垢板を張ったこだわりの仕様に。
木やガラスや鉄や真鍮で素材感があるだけでなく、明かりも白熱電球か白熱色で温かみのある雰囲気を醸します。

結晶柄のアンティークガラス レトロなガラス 型板ガラス

この家のいくつかの建具の小窓に昭和の型ガラス(型板ガラス)を使っています。
これは寒い日のガラスにできる氷の結晶を模した柄。

針葉樹の葉やシダの葉のようにも見えて、ボタニカルでもある。

レトロガラスアンティークガラスの結晶

アンティークガラスレロとガラス カラタチ

こちらはのレトロ柄のガラスは、卍崩し(紗綾形 さやがた)を有機的にしたような繋ぎ文様。
ジグソーパズルのようでもある不思議な型のガラスです。

実は、この柄は「カラタチ」(唐橘 からたちばな)を模しているようで、本当にボタニカルなのはこちらでした。

カラタチ柄のレトロガラス 昭和の型板ガラス

松板張りのバスルーム

バスルームの壁と天井には、マツの無垢材の羽目板を張りました。
板の撥水保護剤には、後々の建主さんによる再塗装メンテナンスを考慮して、オスモのエキストラクリヤーを塗っています。
一般的に使われる木材の撥水保護剤は有機溶剤の臭いが強すぎて、作業する際とそれが乾くまでの間、かなりのストレスに。

日本製の厚さ8ミリもある重厚な鋳物ホーロー浴槽(本体重量は約100キロ)を据えて、
現場施工のFRP防水塗りで床から腰壁までと浴槽周りをシームレス(継目無し)な仕上げにしています。

厚さのある鋳物(鋳鉄)の浴槽に長めにつかると、遠赤外線効果で体の芯から温まれる。

板張り(パイン 松材)の浴室

無垢の板を張ったバスルームは、やはり気持ちがよいです。
ただ、浴室は常に湿度が高くて木がカビやすい環境ですから、どなたにでもお勧めできるというわけではありません。
いくつかの事柄を毎回することができるならば、より永く綺麗な状態を保てます。


洗面と浴室の上吊り引戸

洗面カウンターのある洗濯脱衣室から、バスルームの乳白パネルの上吊り引戸を見る。
バスルームの光を透かし軽くて丈夫な、中空構造の乳白パネルです。

バスルームの照明の温かみのある色合いも、綺麗に透かします。

浴室の明かりを透かすパネルをはめ込んだ上吊り引戸

木製洗面カウンター周り

全て木製でオーダーメイドした洗面カウンターと化粧品収納棚。
木部にはオスモ(ドイツ生まれのオイルステイン)を塗っていて、撥水効果がありますから水を弾きます。
使い方にもよりますが、数年毎の再塗装メンテナンスは必要です。
でも、そのまま塗り重ねるだけなのでとても簡単。


温かみのある明かりが灯るフリールーム室内

夕暮れ時、2階フリールームに明かりが灯る。

温かみのある明かりのペンダントライトに照らされるデスクとチェア

明かり灯る吹き抜けから1階を見る1

吹き抜けから、1階の明かりの様子もうかがえる。

明かり灯る吹き抜けから1階を見る2

階段のブラケットライトの明かりが、鉄の手すりの影を床板に映す。

明かりで床に階段手すりの影が伸びる