吹き抜けの中程から上が白い空間、下が黒い空間です。
ダイニングとキッチンの一体的な関係。
階段の上方から1階のコンパクトなリビングダイニングを見下ろす。
階段の下方から2階の白い壁と小割りの板張り天井を見上げる。
白い左官塗り壁と吹き抜けを介した、2階の白っぽい天井小割板張りと1階の黒い天井小割板張りの見え方が面白い。
1階の天井板・床板・階段板は、オスモの2色をオリジナルブレンドして作った濃茶色を塗りました。
2階の雰囲気とはガラリと変わって、大人な、落ち着いた空間になっています。
造作の木製家具と建具は、少し明るい茶系色のオスモ(ドイツ生まれのオイルステイン)で。
階段板は踏み板も蹴込み板も、マツの無垢の板を張りました。
踏み板の表面は「うづくり」加工をして、階段の昇り降りで足が滑りにくくなるようにしています。
1階のリビングダイニングキッチンの床厚板と天井板は、濃い色のオスモ(オイルステイン)を塗った落ち着いた色調。
そんな空間では、ナチュラルな木地の色に近い明るめなダイニングテーブルやダイニングチェアが引き立ちます。
このガラス引戸の食器棚は、オーナー夫人が選んだモノ。中に納めてある食器は、手づくりの一品モノばかり。
朝方の陽射しが差し込むダイニング。
温かみのある優しい光です。
家族で朝食を囲んでいる時は、この陽の光も味わえます。
1階のリビングダイニングキッチンの照明をつけてみる。
明かりは程よく、白い壁で拡散され、黒っぽい天井と床に吸収されます。
一層、しっとりとした落ち着ける空間に。