家と草木のアトリエhausgras

杉板を張った階段と鉄の手すり

「 清々しい中庭に集う家 」の階段と鉄製手すり

清々しい中庭に集う家
ー 杉板張りの階段と鉄の手すり ー

この家の中心は中庭。部屋と部屋、1階と2階を行き交う時には、必ずこの中庭を目にし通り過ぎます。
草木が蒼々とした時は憩いの場として、雪が積もる時は子供たちの雪遊びの場として、家族が楽しそうに集まる。
また、光も集める中庭。中庭に面した連続窓から、室内で過ごすご家族に清々しい光がいつも届くことでしょう。

家の中心にある階段 杉板張り鉄の手すり

中庭に面し、この家の中心に階段があります。
階段は家族が毎日何度も行き来する大事な場所。

中庭に正対する階段の凹みにイージーチェアを置いてみる。

コの字型の階段の凹みにイージーチェアを置く

杉板の階段と縦格子

階段の踏み板、蹴込み板ともに北海道産の道南杉の厚い無垢板を張っています。
1段の高さは18センチ程なので、子供でもこの階段を上がるのは比較的楽でしょう。

表面を浮造り(ウヅクリ)した杉の階段踏み板 木目が浮き立つ

階段の踏み板の表面には「ウヅクリ」加工を施しています。
「ウヅクリ」(浮造)は昔ながらの木の仕上げ方法で、木の表面をワイヤーブラシなどで擦るように削ると、
春から夏にかけて急成長して出来た軟らかい部分(春目・夏目)は削れ、
秋から冬の間にゆっくり成長して緻密に堅くなった部分(冬目)は残って浮き出る。
この表面にできる程よい凹凸が、階段を昇り降りる時に「滑り止め」の効果を発揮してくれるのです。
スギは特に夏目部分が軟らかいので、ウズクリし易い。

鉄丸鋼黒カワの階段手すり

階段の手すりには、いつも鉄丸鋼(ソリッドな鉄棒)を使っています。
中が空洞の鉄パイプは使いたくない。

中が空洞の鉄のパイプと比較して、中まで鉄で充たされている丸鋼は、比重が重くてたわみやすいので、
手すり全体の形状と連続性、支点の位置や数、その固定の仕方を工夫する必要があります。
それがまた面白みでもある。

階段の踊り場から中庭を見下ろす

階段と鉄の手すりと中庭の関わり。
階段を降りていくと、必ず中庭の様子が目に入ります。
これから植えられて育っていくであろう、この中庭の草木花や雨や雪を眺めて、季節の移ろいを感じる暮らし。

鉄の手すりの立上り部分 溶接と曲げ

鉄製(鉄丸鋼)の階段手すりの「曲げ」と「溶接」の部分。
鉄丸鋼の通常の流通長さは5〜6メートルなので、どこかに必ず現場溶接する箇所が出てきます。
溶接ではなくて曲げで連続させたい要所もあるので、そういう所はこだわって、詳細図を描き細かく注文をしています。

階段と鉄の手摺

1階の階段始まりから、2階の吹き抜けまで10数メートル連続する鉄の階段手すり。

階段と鉄黒カワの手摺

2階吹き抜けの鉄の手すり 黒皮仕上げ

この鉄の手すりは、塗装をかけて仕上げていません。黒皮(くろかわ)素地仕上げです。
丸鋼を製造する際に高温になった鉄は、冷えていく際に表面が酸化して黒い酸化被膜(黒皮)ができます。
この黒皮を削らないように加工すれば、赤錆びが出にくい状態を維持することができます。


階段の壁付けライト エジソンランプと陶器ソケット ガイシ

階段の漆喰塗り壁に付けた、白磁(ガイシ)のランプソケットとエジソンランプを組み合わせた照明。

その照明が灯された階段と鉄の手すり。

階段に明かりが灯る

2階吹き抜けから階段と鉄製の手すりを見下ろす

2階の吹き抜けから、階段と鉄の階段手すりを見下ろす。

位置・アングルが変わると、いろんな見え方になる階段と鉄の手すり。

杉板の階段と鉄の手すりを見下ろす