
天井と床は北海道の道南で育った杉の無垢の板を張りました。杉のほのかな香りがする健康的空間。
天井は無塗装で木地のまま。床板にはオスモ(オイルステイン)のエキストラクリヤー(透明)を塗っています。
壁は構造躯体の鉄筋コンクリートを打ったまま(コンクリート打放し)で見せています。

張ったばかりの杉板は赤白と節の色の差が強め。数年経つと日に焼けて全体的に褐色になり馴染んでいく。


キッチンは、シンクとシームレスな(連続して継目の無い)ステンレストップのアイランド。
長さは3.6メートル、幅は1メートルあり、家族みんなで向かい合っての作業も楽々とできます。


ダイニングチェアの背にもたれてリラックス。

アンティークデスクの上に並べらた観葉植物の鉢。ボタニカルな窓辺です。
コンクリートと木の素朴な組み合わせの空間には、ボタニカルグリーンがよく似合う。


この一室的なリビングダイニングキッチンは、30畳程の広さがあります。
鉄筋コンクリート造だからできる、途中に柱や壁の無いスッキリとした空間。


ステンレスシンク周りと、その下にはアンダーカウンタービルドインのミーレの食洗機。

収納量がタップリとある、キッチンの背面収納部(食器棚)。

キッチンの壁付け収納の引き戸と真鍮引き手。

コンクリート打放し壁に取り付けた真鍮製ブラケットに木製板を置いたオープン棚。

キッチン収納部の木製扉と一体的な彫り込み手掛けと、木製引き出しと一体的な引き手。


連続した木製窓の下には、窓ガラスが冷やされることで生じる寒さの原因を防いでくれる、温水パネルヒーターを設置。
窓ガラスからの冷気流を和らげ、窓ガラスへの冷輻射で熱が奪われる体温に輻射熱を送って補います。
大きなガラス窓は、込み入った住宅地での明るさうをもたらし、外との繋がり感を生み、家の暮らしを豊かにしてくれますが、
ガラスが大きくて数が多ければそれだけ、冬の外の寒さの影響を強く受けてしまいます。
窓ガラス面で冷やされた室内空気が冷たい下降気流(コードドラフト)となって、室内の床を流れて足元がスースーする寒さ。
また、冷えた窓ガラス面に、室内の窓の傍に居る人の体温が奪われて、ゾクッとする寒け。(冷輻射)
この2つの寒さを効果的に和らげるのが、窓の下のパネルヒーター(放熱器)です。
パネルヒーターから立ち上る温かい上昇気流が、冷たい下降気流の流れを緩め、かつ温度差を減らし、
冷輻射で冷えたガラス面に奪われた体温を、パネルヒーターからの輻射熱が補って温めてくれるのです。

天井埋め込みのダウンライトと、ダイニングのペンダントライトが灯されたLDK。

自由にレイアウトできるフロアライトやテーブルランプも有効に使えば、夜の暮らしもより居心地よくなります。
