家と草木のアトリエhausgras

素材選びと程々のセルフビルド

江別野幌で焼かれたレンガを選び使い 鉄と真鍮などのソリッドな金属と懐かしい模様の昭和型板ガラスを配し 程よいセルフビルドで関わり愛着が増す家づくり

古いレンガを選ぶ親子(家族)
レンガを選ぶ

札幌中心地から西に20キロ離れた江別市野幌(のっぽろ)で、現在もレンガを焼いて作っている煉瓦工場がいくつかあります。そこへ建主ご家族と共に足を運び、新築する家で使うレンガを選ぶことが増えてきました。今も近くでレンガが焼かれている場所を直に体験し、レンガ作りに携わっている方たちを知り、レンガを纏う家に暮らしてみる。

手作りの鉄の取手(ハンドル)
鉄と真鍮(しんちゅう)

手掛ける家には、鉄の手すりと真鍮(しんちゅう)の照明ソケット、家具金物などをよく選び使っています。純粋なソリッド金属(中味が詰まった金属)は日々の暮らしで使い込まれていくと、酸化による自然な酸化が進み、サビや色変わりが生じて、無数に付く傷とともに渋い表情となって表れます。無垢の木と同じようにゆっくりと馴染み深みを増していく鉄と真鍮。木とはまた違うよさも。

杉板にオスモを塗る家族(親子)
程々のセルフビルド

家づくりをされる建主さんの中には、レンガ敷きやレンガ積み、木材のオイル塗装など、程々の時間と労力をかけて家づくりを少し担う方、ご家族は少なくありません。建設業者へ支払う工事金額を節約するという意味合いだけではなく、家づくりの作業の一部を実際に体験することはいろいろなよい事があるので、可能ならば挑戦してみて欲しいです。

結晶柄のアンティークガラス
懐かしい模様のガラス

日本の自然や草木がモチーフになっている模様や、端正な格子柄などの幾何学模様。家のどこかにささやかに、この懐かしい模様の「昭和の型板ガラス」が使われていて、ふっとそれが目に入った時は微笑ましく和みます。手掛ける家々は、アンティークやレトロなモノがよく合いますから、建具の明かり取りガラス小窓や食器棚のガラス扉に使う必須アイテム。

赤レンガをセルフビルドで積む敷く
赤レンガを積む敷く

札幌市街や江別市街、その郊外のあちこちに残る赤レンガ造りの家や倉庫。レンガの奥から染出てくるような、橙色〜朱色〜赤色〜小豆色の自然な発色に温もりや活力を感じ、一個一個、少し歪んだり大きさに違いはあれど、積み上げられてひとつの建築物に成ると素朴で力強く美しい。そんな身近にある赤レンガに深い親しみを覚え、自分の家に使いたいと思う方も少なくないのでは。

梁にオスモを塗る大工
木にオスモを塗る

手掛ける家では、木にはオスモ(OSMO)というオイルステインを塗ります。ドイツの木材トップメーカーが「木に最適な塗料とは」と、研究し開発したのがこのオスモ。「木に植物油(オイル)を塗ると具合がよい」ということは昔から広く知られていましたが、その根拠を化学的に分析して、独自の原料と製法で作りあげられた合理的な木材保護塗料です。