
江別 野幌のレンガ工場で自ら買い付けた古いレンガを、新築の家のポーチアプローチの土間に敷く建主さん。
建主さんの職場の先輩が強力な助っ人として登場。10平方メートル(レンガ500個ほど)を半日で終わらせてしまいました。

小さめの玄関土間を敷くだけならば、もっと手軽にできます。
この家の場合は1坪(1.82平方メートル)の玄関土間を家族3人で。3時間くらいで出来上がります。

建主さんだけでレンガ敷きをすることもあれば、工務店のスタッフが手伝ってくれることも稀にあります。

「レンガ敷き」より数倍の時間と労力を必要とする「レンガ積み」。
レンガを積むというのは、太古からある極めて単純な建築の原初的行為です。
そのシンプルさからか、出来上がった姿に人は何かしら感じるところがあるような気がします。

レンガ積みの壁づくりへの熱意がある建主さんによるセルフビルド。
レンガの施工は職人に頼むとその人件費が高いうえに、几帳面にやり過ぎて面白みの無い感じになりがち。
建主さんが自ら施工することで費用が抑えられ、自然とヒューマンな味わいある仕上がりになってくれます。
建築行為が趣味という建主さんのお知り合いも数日間一緒に。


こちらの建主さんは、10平方メートルの土間のレンガ敷きに続いてレンガ積みの壁もセルフビルド。
下段は作業の流れやコツを得るための試作段階のようなものです。見に来たご家族から、積み方の修正要望が出されていました。

木材にオイルステインを塗るのは、レンガの施工に比べると難しくありません。
オイルステインは木材に染み込み馴染んでいくので、色ムラになりにくい塗料です。

お子さんたちも一緒に家族全員で。

職場の同僚を誘って。


大工さんたちが建方(たてかた)をしている脇で、外壁のセルフ塗装をする建主さん。時にはこういうシチュエーションもあります。
「普請」(ふしん)という禅の言葉がありますが、立場を超えて皆で一つの家をつくる光景は感慨深い。

この家のウッドデッキは、建主さんがデッキ板を張って塗装をしました。
お子さんたちも見ていたからでしょうか、頑張って1日で仕上げてしまいました。


店舗の外壁の漆喰(しっくい)塗りは、オーナー自ら。親子で共に要領よく器用な方たちでした。
左官塗りは、レンガ積みと同じくらいの重労働であるうえに塗る技術が要りますから、ハードルは少し高いかもしれません。

セルフビルドをした方は、永い付き合いとなる家の折々のメンテナンスに気持ちが向きますし、セルフビルドの経験が活かせます。
また、やり遂げた充実感もさることながら、何より幸いなのは、家への愛着が一層強まることです。