家と草木のアトリエhausgras

デンマークのヴィンテージ家具のあるリビングダイニング

「 円山と神社山を望む家 」の2階から

円山と神社山を望む家1
ー 2階木造LDK ー

札幌市円山の西にある山々に囲まれ静かな住宅地に建てた、家と草木のアトリエ hausgrasの事務所兼自宅です。
1階は鉄筋コンクリート造、2階は木造の混構造の小さな建物で、片流れ屋根形が2階の勾配天井で表れています。
壁には漆喰塗りを施し、北海道産トドマツの無垢材をふんだんに使った2階のL型のリビングダイニングからは、
東に円山を北に神社山を間近に望め、朝夕の変化と四季の変化を間近に感じながら静かな暮らしを営んでいます。


この家の2階は、柱と梁に仕口や継手を設けて組んで架構とする軸組工法(在来工法)の木構造(木造)です。
柱と梁をはじめ、床板・天井板・外壁板・屋根廻り材・下地の羽柄材(はがらざい)も全てトドマツの無垢材で、
北見市近くの留辺蘂(るべしべ)の製材所から来ました。北海道産の木材を使って、できる限り地産地消の家に。
床板のトドマツ無垢材は、厚さ4.5センチ幅21センチ長さ12尺(3.64メートル)に製材所で帯鋸挽きしてもらい、
人工乾燥(KD KilnDry キルンドライ 機械窯乾燥)をせず、ザラっとした表面の挽きっ放しのまま張りました。
冬は温水セントラルヒーティングで全室暖房すると室内は過度に乾燥し、使用木材の収縮変形が大きくなります。
それを最小限に抑えるための人工乾燥ですが、天然材(自然乾燥材)を使うと実際どの程度になるのか知りたい。
世間や業界で常識と思われている事々が、本当にそうなのか、必要なことなのか、いちいち確かめたくなります。
10年経った床板は約10パーセント縮み、反りが出て、帯鋸挽きの跡もあり、木材然とした風合いを醸している。
足触りはよくないので、素足で歩く床としては人に勧められませんが、木へのおおらかな気持ちは育めそうです。
また、このトドマツの床板にはオスモ(オイルステイン)の墨黒色を塗っていて、壁の漆喰の白と相性がよく、
黒い床板が余計な光を吸収し抑え、壁の漆喰は光を程よく乱反射させ、繊細で優しい明るさと陰影のある室内に。

ダイニングテーブルと窓

デンマークのヴィンテージチェアと自作のラワン合板テーブルのダイニング。
コーナーキャビネットもデンマークの古い家具です。

壁は純白の漆喰塗り。
艶のないマットで滑らかな仕上がりで、まるで卵の殻のよう。
窓ガラスから入る光を、優しい明るさにしてくれています。

デンマークのヴィンテージ家具のあるダイニング

厚い無垢のトドマツの床板(北海道産材)

床板は北海道産トドマツの無垢板を厚さ4.5センチ幅21センチ長さ12尺に帯鋸挽き製材して、
人工乾燥(KD KilnDry キルンドライ)をせずに、そのまま張りました。
ザラッとした表面に乾燥による反りが出て荒々しいですが、ツルッとして平滑な仕上げより、味わい深くて好み。


排気窓と縦長窓のあるダイニングコーナー

夏場の熱気抜きのため、壁の高い所に排気窓を設けました。鉄製のハシゴを昇って開け閉め。
ダイニングテーブル脇の縦長の窓も通風効率がよいです。

デンマーク スーホルムのテーブルランプ

北欧アンティークのテーブルランプ。

リビングソファのある小さい空間

小さめのリビングスペース。ソファと横長窓が近くて、円山の横たう風景、四季折々の変化が間近に感じられます。

カズタ アキコ がつくったカツラ材とアサダ材と真鍮取手の飾り棚。板の削り出し、真鍮の成型も含めて全て手作り。

小さいリビングソファとシンプルな飾り棚

デンマークのビンテージ家具のあるシックな空間

漆喰の壁と墨色の板張りの天井と床で、程よい明るさに落ち着く室内。
窓からは望める近隣の山々の緑がよく映えて見えます。

モノトーンな空間の窓から眺める樹々の緑

モノトーンな壁・天井・床の室内にあっては、家具の木の色艶、ファブリックの色質感、草木の緑が引き立ちます。

イージーチェア2脚

イージーチェアと窓

樹々の落葉する秋の朝。

北欧ヴィンテージのフロアランプと窓からの冬景色

冬景色の窓と北欧ヴィンテージのフロアランプが灯る温かみのある室内。

ソファの傍にもフロアライト。必要なところに必要なだけの明かりを。
陰影がある空間の方が、より穏やかな気持ちになれる気がします。

ソファとフロアライト

家のキッチンで淹れるハンドドリップコーヒー

コーヒーを淹れる時コーヒーを味わう時は、私たちにとって大切なひとときです。

簡素な食器棚にお気に入りの器を仕舞う。シンプルなもの、素朴なものが好み。

簡素な食器棚