釧路湿原が国立公園に指定されて30周年になることを記念して企画された「釧路湿原カヌーミーティング」。
2017年6月18日に開催されるということでお誘いを受け、札幌から前日移動し参加してきました。
出発地は、釧路湿原の塘路湖(とうろこ)。
塘路湖畔の岸辺に、ずらっと並べられた色とりどりのカナディアンカヌー。
ここから釧路川に入り、達古武湖(たっこぶこ)近くの細岡カヌーポートまでの約9キロを、
総勢60名(ジャーナリスト含む)のカヌーイストが、釧路川のゴミを拾いながらゆっくりと下っていきます。
スタート直後で塘路湖に浮かび広がるカナディアンカヌー。
前方に見える塘路橋をくぐって越えた後、1キロ程は釧路川の支流、塘路川を遡ります。
こちらは、インディアンカヌークラフトの村林さんとセルフビルドカヌー。
エゾマツのフレーム(骨組み)の上にキャンバス(帆布)スキンを張り、
オイルを染み込ませて撥水化し、仕上げに松の墨を塗ったチャコールグレーのハル(舟体外面)。
独特の風合いを醸し出しているカナディアンカヌーです。
キャンバスの継ぎ目となるバウとスタンのエッジは、真鍮プレートで押さえる徹底ぶり。
実にプリミティブな素材選びと使い方です。
ご本人の衣装も伴って、渋過ぎる佇まい。
カナディアンカヌーは、なぜか赤色(レッド)が多いような。
草木の緑、水と空の青、カヌーの赤、が写真映えする。
と、支笏湖かのあの松澤さんが言っていたのを思い出しました。
カヌーの大船団が下っていくのを、オジロワシがじっと見守っていました。
何度か岸辺にカヌーを着けて、コーヒーが振舞われました。
Kさん家のパピヨンのコロちゃんも一緒です。
持参したククサにコーヒーを注いでもらいました。
パドルがテーブル代わり。地元、釧路湿原のお菓子付き。
腹ごしらえした後に、参加したカヌーが全数集まってつくる、カナディアンカヌーの花の練習です。
緩い流れもあるので、結構難しい。
カヌーのバウ(舟首)を中心に向けて放射状に集まり、上から見たら花型になっているように。
そして本番。12時前に釧網本線に「くしろ湿原ノロッコ号」が通る予定の場所で、カヌーの花をつくって待ち構えます。
ノロッコ号の乗客の皆さんが、こちらを向いていて手を振ってくれている。
そして、私たちも繋いだ手を挙げて、歓迎の意を示しました。
お互いに、釧路川と釧路湿原のよい思い出になったかな。
メインイベントが無事に遂行され、満足感が漂います。
この後はまた広くなった釧路川を、細岡カヌーポートまで悠々と下りました。
釧路湿原と釧路川とカヌーイストのハーモニーイベント。
印象深く得がたい体験をすることができました。