釧路川とカナディアンカヌーをこよなく愛するKさん夫妻に導かれて、初めて釧路川の源流部を下ることになりました。
6月中旬の初夏。道東の釧路湿原では新緑が出たばかりのよい季節です。
![屈斜路湖の眺湖橋脇の湖畔から釧路川下りスタート](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver01.jpg)
札幌から夜通しジムニーで走って5時間余り。
朝7時にスタート地点の屈斜路湖(くっしゃろこ)の眺湖橋(ちょうこばし)脇の駐車場に着きました。
そこから車を回送して戻り、カナディアンカヌー3艇5人でのツアースタート。
![カナディアンカヌーに乗り込むパピヨン犬](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver02.jpg)
それから、Kさん夫妻の愛犬パピヨンのコロちゃんも。
12歳のオスで若い頃からカヌーに乗っているそうですから、私たちより随分とカヌーの先輩。
今回もカナディアンカヌーに乗り込み、私たちと一緒に釧路川源流部を下ります。
![新緑の釧路川源流部をカヌーで下る1](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver03.jpg)
釧路川に入ってすぐの流れ。
丁度よい近さに、河畔林の瑞々しい新緑。
川面を通る風は涼しくて蒼い香りがする。
陽射しを反射する水面も気持ちよいです。
![新緑の釧路川源流部をカヌーで下る2](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver04.jpg)
ほどなく、休憩ポイントに到着。
![釧路川源流部の鏡の間の伏流水湧水](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver06.jpg)
源流部の湧水地、通称「鏡の間」という所らしい。
川岸際から湧水(伏流水)が湧き出ています。その周りには厚く苔生した石。
水の中に手を入れてみると冷たい、そして透明度が高い。
![初夏の釧路川源流部の遊水池 鏡の間のバイカモ](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver05.jpg)
この澄んだ流れの中、バイカモ(梅花藻)は新芽を出し始めています。
バイカモが生育するには、「綺麗な水質」と「適度な流水速」と「川底が砂質」が揃っていること。
ここは最適地です。
![釧路川の鏡の間にてカヌー川下りの休憩をとる](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver07.jpg)
この鏡の間は、釧路川カヌーツアーの定番の休憩地になっているのだとか。
奔流から外れた広目の浅瀬の湧水地となっているのも、カヌーを停めて憩う場所として丁度よいのです。
![カヌーの上でコーヒーブレイク パピヨン犬も一緒に](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver08.jpg)
私たちも鏡の間にて朝食タイムです。
コーヒーの香ばしい香りにコロちゃんも反応している様子。
![初夏の釧路川源流域カヌー下りツアー 鏡の間から美登里橋の間](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver10.jpg)
鏡の間での軽い腹ごしらえをして、川下りの再スタート。
![新緑の釧路川源流域カヌー下りツアー 鏡の間から美登里橋まで](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver12.jpg)
清らかな新緑と水に包まれた、最高に気持ちのよい川下りです。
![眩しい水面と新緑の釧路川源流域カヌーツアー](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver13.jpg)
時折開けて見える青い空も気持ちよく。
![新緑の釧路川源流部カヌー下りで時折開けて見える空の青さ](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver14.jpg)
![釧路川の川砂は白っぽい火山礫](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver15.jpg)
浅瀬を通ると、川底の砂が白っぽいのがよく分かる。
スタートした眺湖橋から2キロ下った地点にある美登里橋で上陸休憩。
![](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver16.jpg)
美登里橋(みどりばし)脇の川岸は、白くて軽い火山礫(かざんれき)が堆積してできていました。
![釧路川の美登里橋付近の火山礫](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver17.jpg)
この白くて気泡のあるレキや砂も、釧路川の水を綺麗にしているのでしょう。
![釧路川の岸辺に陸揚げされたパピヨン犬](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver18.jpg)
白い岸辺に陸揚げされた時の、無抵抗な姿のコロちゃん。
美登里橋を過ぎると、だんだん空が広くなっていきます。
![釧路川の美登里橋を過ぎると空が開けてくるカヌーツアー](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver19.jpg)
これも、また違った気持ちよさ。
![釧路川の河畔林と葦原の間を進む白いタンデムのカナディアンカヌー](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver20.jpg)
葦原エリアも段々と多くなってきて、明るさが増してくる。
![釧路川をカヌーで川下りするパピヨン犬](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver21.jpg)
舟上に慣れてきて、あるいは飽きてきて、随分リラックスポーズしているコロちゃん。
こうして愛犬と一緒にダウンリバーできるのも、オープンデッキのカナディアンカヌーのよいところです。
![釧路川源流部の新緑の中を進むタンデムのカナディアンカヌー](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver22.jpg)
![白いタンデムカヌーが釧路川源流部の緑のトンネルを進む](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver27.jpg)
緑のトンネルの中をゆくタンデムカヌー。
![釧路川源流域の新緑のトンネルを進むタンデムのカヌー](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver23.jpg)
![釧路川を下るカナディアンカヌーの上で身を乗り出す犬](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver24.jpg)
シートに上がりガンネルに前足をかけ、身を乗り出すコロちゃん。
新緑の樹々に囲まれて流れる釧路川源流域の、気持ちのよい流れの音、爽やかな風を感じているようです。
![釧路川の美留和橋に到着したカヌー](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver25.jpg)
スタートした屈斜路湖の眺湖橋からおおよそ6.5キロ下り、今日のツアー終点の美留和橋(びるわばし)に到着。
![草むらでまどろみそうなパピヨン犬](img/photo/nature/canoe08/canoe-kushiroriver26.jpg)
カヌーの旅に疲れて、草の中でまどろみそうなコロちゃん。お疲れ様でした。
季節にも天気にも恵まれた、初めての釧路川源流部のカヌー川下り。
何事も初体験でその印象が焼き付く。
私たちが釧路川のリピーターになることは間違いなさそうです。