家と草木のアトリエhausgras

庭に植える草木

ただ好きな草木を植える。それでもよいかもしれません。
でも、植える草木を選ぶ前に、植える場所を気楽に観察してみるとよいと思います。
陽当たりのよしあし、土の状態や水はけ具合、いつも湿っているかそれとも乾き気味か。

どんなに小さな庭でも場所によって状況に少しずつ違いがあるので、まずはその違いを見つけることが、草木が活き活きとしている庭づくりの早道です。
またもし、植えようとしている場所で自然に生えている草木があれば、その草木について調べることで、その場所の状況を知ることができると思います。

例えば、スギナやオオバコが元気に繁殖している場所は酸性が強い土かもしれない、
ハコベやナズナを多く見かける場所は中性〜アルカリ性の土なのではないか。

次に、その場所に合っていると思われる草木を選び、とりあえず植えて育ててみます。
草木が活き活きとよく育ち、病気になりにくければ、そこに合っている証拠。
育っていくうちに状況は変化していくので、またそれに合うよう手を入れていきます。

庭は人の手助けがあって成り立っている自然と、私は考えています。
人が日々観察して手を入れていかないと、庭の状況はスムーズによくなっていきません。

円山の朽ちた木に生えるコケと草 山中のニリンソウ群生

私の家の近くに、原始林を今も残す貴重な「円山」(まるやま)があります。
その原始林の中を歩いていて気づくこと学ぶことは多いのですが、一番大きい気づきは、原始林では、ある状況の場所にそこに適した植物が当たり前に在るということです。
自然とは正にそういうことだと改めて思い至りました。

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