いずれも北海道札幌の原生樹種ミズナラ・イタヤカエデ・ミズキの葉をまとう家。
2階に設けたウッドデッキは樹々の葉に触れることができる近さです。
200万人が暮らす大都市札幌の中央区とは思えない、原生のままの地形と植生が残った森。
そんなプリミティブな森の端に佇む家です。
室内から見ると、こんな風に窓ガラスいっぱい樹々の葉の緑に満たされるのです。
2階のキッチンで料理を作りながら、時々顔を上げて樹々の様子を楽しめる。
そんな毎日・四季を過ごせる贅沢。
L型に連続した木製窓と、同じように添わせたL型ソファーのある落ち着くコーナー。
樹々の葉の落ちる晩秋から春にかけては、窓から札幌市街地が眺められます。
このソファーに寝そべり窓辺を見つめていると、心地よくうとうとしてしまいそう。
ダイニングの中央に吊るされた3つのペンダントライトは重厚な真鍮鋳物製です。
富山高岡の真鍮鋳物製造の老舗「二上(FUTAGAMI)」のモノ。
この家のオーナーが前から所有していた照明で、出来たばかりのこの空間によく馴染んでいます。
外側は鋳肌のままで黒ムラ技法が施された渋くて素朴ながら深みのある風合い。
内側の仕上げは鍛金職人が1つ1つ金鎚で鎚目をつけている丁寧な手づくり。