この家の長い玄関ポーチには、江別 野幌の煉瓦工場で買い付けた古いレンガを敷き、外物置の壁に赤レンガを積む。
建主さんのセルフビルドです。かなりの量のレンガでしたが、やり遂げられました。
アンティークガラスの入った木製ドアと真鍮製のドアノブ。
伝統的な柄「卍崩し」(紗綾文 さやもん)を有機的にしたような繋ぎ紋様の、レトロな型板ガラスです。
ガラスのオイルポットとシェードを鉄のブラケットで受けているレトロなランプ。
本来はオイルランプなのですが、豆電球仕様に替えて。
そのささやかな明かり。
この家の中心にある大黒柱と四方差しの梁組みの傍に、そっと。
その佇まいは見るだけで和みます。
建主さんの親戚の古家で使われていた昭和の型板ガラスを、キッチンの収納棚の引き違い戸にはめ込みました。
キラキラ光る星が散りばめられた空を模した「銀河」(ぎんが)という柄(模様)。
引き戸の木製框自体は新しく製作したものですが、デザインと塗装も含めてレトロ感が出ています。
外壁に張る北海道産の杉の無垢板にオスモを塗る建主さん。
15センチ幅で3.65メートルのザラザラした木地板を約400枚塗るのに、80〜100時間くらいかかります。
大工さん達が建て方(柱梁の組み立て)をしている脇でセルフビルド塗装作業に勤しむ建主さん。
江別市 野幌(のっぽろ)の煉瓦工場の土場にて、古いレンガに偶然出会って買い付けを決めたご家族。
この煉瓦工場の壁として何十年も積まれていたレンガで、数年前に解体して取って置いた残りだとか。
10平方メートルの長い玄関ポーチに古いレンガを敷き始めるご夫妻。
古い時代に焼かれたレンガは大きさも不揃いで色ムラもかなりあります。
しかも壁として積まれていたレンガを解体したモノですから、割れていたりとバラバラ。
でも、そういう一個一個を並べて敷くと、よい味わいになるのです。
建主さんのセルフビルドによるレンガ敷き玄関先。上々の出来栄えです。
玄関ポーチのレンガ敷きに続いて、外物置の外壁に赤レンガを積みました。これもセルフビルド。