海と丘が望める南西角に配した連続の木製窓と窓下の本棚があるダイニング。
木製のテラスドアの先には、展望台のような広くて気持ちのよいウッドデッキがあります。
窓下の書棚は、仕事柄書類が多いオーナー夫妻のご要望です。
北海道の道南地方産の杉「道南スギ」の無垢材を、床にも天井にも張っています。
床板は厚さ3.8センチ幅18センチで厚くて幅広い。
杉は柔らかいのでキズや凹みができやすいけれども、それを気にしないのならば、
足触りが優しく冷たくないので、素足の床には向いている。
天井板は厚さ1.5センチ幅9センチ。普通の家では、こちらがフローリング材サイズです。
朝方の2階LDK。明け染めていく空と丘と樹々。
2階のウッドデッキと、その下のユーティリテーな外部土間空間も気持ちよさそうです。
どちらも10畳ほどの広さで、ゆったりとしたスペース。
クマ笹に覆われた丘に、うっすらと雪が被る。
2階のウッドデッキに出ると、木々の間に日高の青い海が望めます。
そして、丘の上の広々とした青い空も気持ちよく。
道南スギの製材所帯鋸引き放しの荒い無垢の板を、少し被せて横張りにした「下見板張り」(下見張り 鎧張り)の外壁。
懐かしい木造の小学校の分校や木造の駅舎を思い起こさせます。
見た目は懐かしい感じがするけれども、高気密高断熱と温水セントラルヒーティングで、家の温熱性能は別次元の高さ。
この荒い板にオスモ(ドイツ製の木材専用オイル)の黒茶色を塗って張っています。
荒い木目なのでオイルがよく染み込み、塗装の効果が長持ちする。
青い空の色を映す高断熱高気密の木製窓。
外側はシングルガラスの木枠、内側はLow-eのペアガラスの木枠、の2重窓構造で、連動して内側に開きます。
外枠と内枠の間の4センチくらいの空間にはブラインドが仕込まれていて、ブラインドの上げ下げと羽根の向きは室内側で操作できる。
北海道より厳しい気候の北欧でよく考え尽くされた、この2重窓構造と内臓ブラインドの木製窓は、
夏の遮熱性能、冬の断熱保熱性能ともに優れています。詳しくは、ー窓の性能ー のページに。
シンボリックに立つ大黒柱と2方差しの梁組み。
大黒柱も梁も、道南スギの無垢材です。
端正な感じで張られた船底型(山型)の天井板と床の厚板。そして十字の柱と梁組み。
そこに朝陽が差し込み、神聖な気持ちすら覚えます。
天井の羽目板、床の幅広い厚板、柱と梁、いずれも北海道の道南地方産の杉の無垢材を使った地産地消の家。
表しの木材には全て、オスモ(ドイツ生まれの木材専用オイルステイン)の濃黒茶色で塗装しています。
木に深く浸透して保護するオイルで、しっとりと落ち着いた仕上がりになります。
子供室(子供コーナー)を3つに間仕切るため、3棹の多目的収納棚レイアウトされています。
鉄丸鋼の手すりと階段。
レトロな型板ガラスをはめ込んだ上吊り引き戸。
縦波柄(モール)と格子柄(チェッカー)のアンティークガラス。
木枠の形によって使い分け。
洗面と脱衣と洗濯と収納を兼ねた、浴室前のユーティリテールーム。5畳ほどの広さがあります。
テラスドアを出ると、2階ウッドデッキの下のユーティリテーな外部土間空間に繋がっています。
夏場は外の洗濯物干し場へ、簡単にアクセスできるように。