北欧ノルウェーのヨツール(JØTUL)で一番シンプルミニマムな薪ストーブ「F602」。
製作された1930年代のスピリッツが詰め込まれ、受け継がれている逸品です。
この家とオーナーご家族にピッタリ。
ヨツール独自の「シガーストーブ」という燃焼方式。
手前から奥へゆっくりと、葉巻(タバコ)と同じように薪が燃えていきます。
この薪ストーブの上にLODGEダッチオーブンを載せて煮込んでいるのは。
デンマークのヴィンテージチェアとエクステンションラウンドテーブル(伸縮できる円卓)のダイニング。
薪ストーブの上に煮込まれたビーフシチューのおもてなしに舌鼓を打つ。
キッチンとダイニングを何となく隔てているのも、チークのサイドボードで1960年代のヴィンテージ。
訪問する度に、何かしらアイテムが増えています。窓際のファブリックイージーチェアとサイドテーブル。
この家での暮らしを思う存分楽しまれているようで嬉しくなります。
2階の吹き抜けから、薪ストーブとアコースティックギターのある1階コンクリート空間を見下ろしてみる。
薪ストーブに炎が灯り、ギターが奏でる。
ご主人の愛用ギター、アイルランドの「LOWDEN」(ローデン)。1本1本丁寧につくられたアコーステックギター。
ボディとトップの木の組み合わせで音質が違います。
真中の、ボディがマホガニーでトップがシダーのタイプは、軽快で優しい音色に。
手前の、ボディがローズウッドでトップがスプルースのタイプは、芯強さと深みのある音色を奏でます。
薪ストーブの前のイージーチェアに腰掛けて、会話が弾み終始笑顔のオーナー夫妻。
北海道産のトドマツ無垢板を床に張り、北海道産のカラマツ無垢板を階段踏板に使った地産地消の家でもあります。
オスモ(オイルステイン)の濃茶色で塗装。
2階4層のスキップフロアをつなぐ鉄の手すり。
質感のよいトドマツの無垢板張りの山形天井。
家具があるだけで、その場に雰囲気が出ます。
家族キャンプを楽しんでいたオーナーご家族のシンボルのひとつ、鉄とガラスのランタン。
オイルランプとして使われるものですが、豆電球の仕様に変えてあります。
ダイニングテーブルにて、オーナー夫妻の笑いの絶えない会話が続く。
玄関先には、薪ストーブ用の良質のナラ材の薪が積まれている。
1年の三分の一は、寒さ厳しく雪が多く降り積もる北海道 札幌の冬の暮らし。
そんな冬でも、この家に暮らすこのご家族ならば楽しい日々を過ごしていることでしょう。
ちなみに、夏はこんな風景です。
葛(クズ)野原に埋もれるように、背後の山の樹々の濃い緑に囲まれるように、在る家。