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          土のこと

 

 

自然の森林では、草木の落とした葉や枝が「腐葉土」として地表面を覆っています。

その下には、腐葉土が生物分解された「腐朽層」「腐植層」が数センチの厚さで「有機物の層」を成し、

さらにその下は、岩石が風化したり火山灰が降り積もってできた「無機物の層」があります。

そして、土の中に生き、この層間を行き交う生物の活動が、土を団粒化し活性化させて、

「土壌」と言う生物世界の基盤を造り上げています。

 

土に根を張り養分を得ている草木は、この土壌の在り様に大きな影響を受けています。

ならば、植物を食する動物や人も同じように大きな影響を受けているはず。

 

庭で草木を育てるようになり、土のことを調べていくと、土に無関心ではいられなくなりました。

 

育てている草木に病気や害虫が出たからと、安易に農薬や殺虫剤を使うのはお勧めしません。

農薬や殺虫剤を散布することが、人に直接有害かどうかだけが問題ではなく、

雑草、害虫、病原菌にみならず、土中に生きる無害な生物や天敵となる生物をも殺してしまうからです。

 

アイヌの人々は女の子が5歳になるまでに、土に熱湯をこぼしてはいけないと教えるそうです。

目には見えないけれども、土の中で生きている多種多様な生物の存在を意識し、

その混沌とした働きこそが草木、動物、人の生きる根源と知っているからです。

 

生物多様性とは地上に生きる動物や草木の種類が多いということだけではなく、

土中の小動物、昆虫、菌や藻など微生物にいたるまで多種多様に存在していることで、

相い補う機能が巧く働き、その場の生態系が安定できるということなのです。

 

 

 

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