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          窓の性能

 

 

「光を採り込み明るくする」「風を通り抜けさせる」「風景を切り取る」「視界を開放させる」

採光と通風はもちろん、窓から見える風景や季節の移ろいがなければ室内はとても味気ないもの。

窓には室内の快適さを左右する大切な役割がいくつもあり、住む人はその恩恵をたくさん受けています。

 

一方、 夏はガラスを透過してくる日射熱が室内の気温を上げ、

冬は外気で冷やされたガラスが室内の寒さの原因となり、窓は常に熱的には弱点となっています。

それに木製の性能がよい窓だとしても壁の4倍以上も熱が逃げやすいので、

省エネルギーのことを考えても窓の性能は安易に妥協したくありません。

アルミ製や樹脂製がよくないというわけではありませんが、

大切な役割と高い性能を求められている窓だけに敢えて木を使いたいと思うのです。

 

ドムス01

 

hausgrasの手掛ける家に採用している、フィンランド DOMUS(ドムス)社製の木製2重窓。

エネルギーの消費を抑制するためにさらに厳しい基準がつくられた、北欧のフィンランドやスウェーデンでは、

現在ほとんどの家々の窓は、このタイプの内開きの木製2重窓が選ばれています。

 

 

ドムス02

 

室内側のペアガラス窓枠と外側のシングルガラス窓枠の2重窓構造。

開け閉めの際はこの2つの窓枠が連動します。

この窓の性能をさらに高めているのが、2つの窓枠の間に吊り下げられているブラインドの存在。

室内側のペアガラス窓枠のすぐ外側にブラインドがあることで、日射しの熱が室内に入り込むのを効果的に防ぎます。

しかも、このアルミ色のブラインドにはより熱線反射率の高いアルミニウム粉を含んだ塗装がなされ、

通常のブラインドより遮熱効果が一層高い。

冬場の性能だけではなく、夏場に求められる性能も優れているのです。

 

他、季節に限らずこの窓のよいところは、

内開きの窓なので室内側からガラスを拭いたりメンテナンスができること。

2重の窓枠とその間にある空気層の効果で遮音性がとてもよいこと。

 

難点は、

強い風をともなった雨に対して窓の排水機構が充分でないこと。

同じサイズのアルミ製窓や樹脂製窓に比べて値段が高いこと。

フィンランドで制作して船で輸送されるので、発注してから工事現場に到着するのが4ヶ月かかること。

 

雨については窓の排水機構だけに頼らずに、

軒や庇を深く出したり、壁の外端よりできるだけ凹んだ位置につけたり、

窓枠廻りに入った水を排水しやすいように現場造作を工夫すればフォローできます。

そして全体建設費の1割をこの窓に使ったとしても、果たす役割を考えればけっして高くはないと思っています。

 

 

 

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