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          身近にあるもの

 

 

身近にある風景、草木、素材はあまりに近くにあってありふれているからか、

普段は気にもせず、よく見ることもなく、ただ通り過ぎていきます。

 

でも実はそういう身近なものの中にこそ、

静かで深い愛着と安心を感じることができる何かがあると思います。

偶然か必然か、同じ場にあるということで親しみを感じさせるからでしょうか。

水や空気のような存在だけれども、いつかどこかで見ているし触れている。

あるとき、その場面をふっと懐かしく思い出すことがあります。

そういう場所的な時間的なつながりを感じさせてくれるからかもしれません。

 

誰でも自分の身近にあるものとは何らかの関わりがあって、

その関わりがいくつも集まって地域の自然環境や地域の暮らしが成り立っています。

現代を生きる私たちは、あまりに世界が広がり過ぎてしまい、

身近にあるものとの関わりの大切さを忘れかけているのではないでしょうか。

 

例えば、私たちの身近にあるトドマツやカラマツなどの木や、

今も野幌で脈々と焼き続けられている赤レンガをあたり前のように使っている家。

そんな、地域で普通にある素材でできた家々がもっともっと増えたらよいなと思います。

そうなれば、懐かしさや親しみやすさ覚えるといった情感的なことだけではなく、

より多くの人が身近なところで生産されたものを使うことで、

新たな生産をする力になり、お金もしっかり集まり、地域のモノや技術やお金の循環がよくなって、

他に頼りすぎない確かな地域の暮らしを、ずっと持続していくことができるようになると思います。

 

身近なものに支えられていることを実感できる暮らし。

それはとても大きな安心感につながると思います。

 

 

 

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