家と草木のアトリエhausgras

鉄丸鋼の階段手すり

鉄と真鍮(しんちゅう)
ー 木とは違うよさがある素材 ー

手掛ける家には、鉄の手すりと真鍮(しんちゅう)の照明ソケット、家具金物などをよく使います。
日々の暮らしで使い込まれていくと、木と同じようにゆっくりと馴染み深みを増していく鉄と真鍮。
サビや色変わりは酸化による自然な変化です。木とはまた違うよさと味わいを楽しめます。

鉄の階段手すりの曲げ部分

階段の手すりの素材は鉄で中まで詰まったソリッドの丸鋼を使用。(鉄パイプのような空洞ではない)
鉄丸鋼はたわみ量が大きいので、全体の曲がりや固定の仕方、支柱の間隔を工夫する必要があります。

スキップフロア4層を連続する鉄の階段手すり

2階建4層のスキップフロアの家の階段と吹き抜けをつなぐ鉄の手すり。
それぞれの家の階段と吹き抜けの状況に合わせて手書きの図面を描き、近くの町工場で特注製作してもらっています。

コの字の階段につく鉄の手すり

オーソドックスで流れのよいコの字型の階段と鉄製の手摺。

鉄の階段手摺の溶接部分


特注の鉄製ハンドル取手

シンプルで手づくりの味わいがある鉄のハンドル取手。札幌近郊で工房を構える金属作家さんに製作を依頼しました。
過去に作ったモノを元に実物大のスケッチを描いて、それを見ながら希望する仕上がり具合などを細かく伝えます。

手描きのスケッチで鉄製取手とハンドルの製作打ち合わせ
開き戸の鉄製取手

木製ガラス扉に取り付けられた鉄の取手。

キャスター付き本収納に取り付けられた鉄のハンドル。

キャスター付き本棚の鉄製ハンドル


ペンダントライト 真鍮製のソケットとシェードホルダー

真鍮製のソケットとガラスシェードの組み合わせのペンダントライト。
ガラスシェードの形や大きさは場に合わせて変えて。

真鍮製装具 ガラスシェードのペンダントライト4つ
キーソケット付き真鍮のペンダントライト

シンプルでスマートな円錐型のガラスシェード。
真鍮製のキーソケット(スイッチ付きソケット)と合わせました。

シェードボルダーが三又になっている真鍮ソケットと棗型の小型ガラスシェード。
この組み合わせは、子供室に複数個を吊り下げて使っています。

ガラスシェードと真鍮製ソケットと真鍮製ギャラリー
真鍮ソケットと真鍮ギャラリーとツイストコード

コットン編みのツイストコードと真鍮ソケットとボウル型のガラスシェード。

真鍮製ソケット3個

ダイニングテーブルの上には、真鍮ソケットと裸のエジソンランプのペンダントライトが3組み吊り下げられて。
裸電球はフィラメントの発光が眩しいので、調光するなどの工夫が必要です。



真鍮製ブラケットライト

真鍮製のブラケットにガラスシェードの壁付ランプ。

真鍮の壁付け照明 簡易防水

シェードも真鍮製の玄関ポーチライト。簡易防水仕様です。
インターホンカバーとポスト口のフタを兼ねた、オリジナルの木製プレートの蝶番とツマミにも真鍮を使っています。



真鍮製の引き戸引き手

製造されたばかりの真鍮(しんちゅう 黄銅)は金色でピカピカ。
そのままでは使いたくないので、独自のエイジング処理(硫化処理・いぶし)をして使っています。
真鍮は銅と亜鉛の合金なので、うまく硫化させるにはひと工夫要る。
hausgrasでは、2種類の硫化剤にそれぞれ漬けてから磨き、硫化ムラを残して渋味を出す。

エイジング処理した真鍮引手を並べる。

いぶし加工された真鍮引き手

真鍮引き手の引き戸

引戸に嵌め込まれたエイジング真鍮の引手

真鍮ドアノブ鍵付き

真鍮のドアノブもよく選びます。

銅と亜鉛の合金である真鍮には、銅と同じように防菌性があるので、トイレのドアなどに使うとその効果が期待できます。

真鍮製ドアノブ

個室のドアのレバーハンドルに真鍮製を使うこともあります。

真鍮製レバーハンドル


エイジング加工された真鍮つまみハンドル

バラエティ豊かな真鍮の建具家具用のツマミとハンドル。

真鍮製バー取手
ガラス戸に付けた真鍮ハンドル
真鍮ツマミ
真鍮製角型つまみ


真鍮製蝶番

金ピカの新品をエイジング処理した真鍮蝶番。


インターホンカバーとポスト口のフタを兼ねたオリジナルの木製プレート。
蝶番とツマミと表札文字が真鍮です。

真鍮丁番と真鍮ツマミと真鍮表札文字

真鍮文字は金属作家さんに頼んで、厚さ3ミリの真鍮板から切り出してもらい、
さらに、少し浮かせて木板に取り付けたかったので、文字の裏に真鍮スタッドを溶接してもらっています。


真鍮製ロールペーペーホルダー

独自のサンディング処理をした、真鍮製のロールペーパーホルダー。
どなたにも好まれ、hausgrasの家の定番品となっています。


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